2017年06月25日

1969年10月20日(月)深夜にWABCが報じたポール・マッカートニー死亡説

 『ポール・マッカートニー死亡説大全』第10章「10月20日(月)深夜:ニューヨーク」で取り上げられている深夜放送がyoutubeで聞けます。
 それまではポール死亡の噂はローカル局やアングラ新聞等でしか報じられておらず、メジャーなマスコミでは「しっかりとした裏付けのない、くだらない噂は取り上げない」という方針だったそうです。が、ニューヨークのWABCというメジャー局の人気DJ、ロビー・ヤングがこの禁を破って自分の番組内で話してしまいました。AM放送ゆえ夜は電波がほぼ全米に届くので、翌朝には大騒ぎに! 是非『ポール・マッカートニー死亡説大全』第10章を読みながら聞いてください。



   


ポール死亡説関連記事:

ジミ、マイルスの電報とポール死亡説
http://heartofmine.seesaa.net/article/360945510.html

ポール・マッカートニー死亡説関連曲〈Saint Paul〉
http://heartofmine.seesaa.net/article/447441598.html

『ポール・マッカートニー:最初で最後の完全物語』音声がネットに登場
http://heartofmine.seesaa.net/article/423091022.html
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2017年06月18日

『Bob Dylan: A Spiritual Life』の著者、スコット・マーシャル・インタビュー

 今年後半にリリース予定らしい次の《The Bootleg Series》は1979〜81年の「ゴスペル期」に焦点を当てたものとなるそうですが、当ブログもタイトルが「Heart Of Mine」だけに、この話題を先取りしようと思います。『Bob Dylan: A Spiritual Life』の著者、スコット・マーシャルはボブのこの時期を専門的に追いかけている人物で、2004年には『Restless Pilgrim』という本を出しています。



『Bob Dylan: A Spiritual Life』の著者、スコット・マーシャル・インタビュー
聞き手:グレッグ・コロンボス


 ボブ・ディランの音楽は50年以上のキャリアに渡って、数百万もの人の琴線に触れ続けているが、このロック・アイコンの芸術の探求において殆ど知られてない面----イエス・キリストに対する深い信仰----を論じた新著が登場した。
 『Bob Dylan: A Spiritual Life』の著者、スコット・マーシャルは、ボブ・ディランの人生における「スピリチュアル」という殆ど論じられていない面に光を当てようと、長年に渡って研究し、数多くの人にインタビューを行なってきた。ボブ・ディランは1970年代後半にイエスと出会い、以来、今日までずっと熱心なキリスト教徒であるという説を、マーシャルは唱えている。
 マーシャルはWNDのグレッグ・コロンボスのインタビューに応じ、新著について語ってくれた:

今回のゲストは『Bob Dylan: A Spiritual Life』の著者、スコット・マーシャルさんです。この本はアメリカで最も偉大なロックの伝説的アーティストの宗教的信仰について最も包括的に述べたものとして、既に絶賛されています。スコットさん、こちらにいらしていただき、ありがとうございます。

 こちらこそ光栄です。お招きいただきありがとうございます。

このプロジェクトに取り組もうと思った理由は何ですか? どうして他の人ではなく、ボブ・ディランの信仰について興味を持っているのでしょう?

 私も他の数百万の人と同じく、ディランの声、歌詞、言葉の発し方の中にある極めてユニークな何かを聞いて、ディランの音楽が好きになりました。最初の頃は「ゴスペル3部作」と呼ばれているアルバムにはあまり興味がなかったのですが、私自身がイエス体験をする中で、ディランが発表した「ゴスペル・アルバム」に好奇心がわいてきたのです。本や雑誌、新聞記事等、手に入るものなら何でも読み始めました。それから、インターネットを通じて、ディランと関係のあったさまざまな人々にインタビューを行ない、ディランの芸術のこの重要な部分にますます興味をもつようになりました。

   

『A Spiritual Life』がタイトルですが、最近では「スピリチュアル」という言葉は、敬虔な信仰から、高次元の力を漠然と信じることや、単なるポジティブ思考に至るまで、あらゆることを意味します。ボブ・ディランにとって「スピリチュアル・ライフ」とは何を意味しているのでしょうか?

 それに完璧に答えることは私には出来ませんが、ディランは数十年間に渡って、宗教やスピリチュアルにおいて何が重要なのかをはっきりとしゃべっています。私が本や記事をたくさん読み、考え、調査し、いろんな人と議論したことに基づいて想像するに、それは、彼のユダヤ人としてのルーツは否定することは出来ないし、イエス・キリスト体験と同じくらい重要なものだということです。ディランのイエス体験は1979年頃のことですが、’79年よりずっと前から『新約聖書』に興味はあり、時々クリスチャンの人たち会うと、信仰やイエスについて質問していました。なので、ディランの場合、スピリチュアルというのはユダヤ=キリスト教的な枠組みのものでしょう。

ディランはイエスの何を信じているのでしょう?

 ディランか書いたこと、語ったことに基づく私の意見ですが、たった数年間ではなく、何十年も前からイエスを神、救世主{メシア}として語っています。一方、1980年のアルバム《Saved》には『旧約聖書』からの引用があります。エレミヤ書からだったと思います。ゴスペル・ツアー中も、ある曲の時に、過ぎ越しの祭について長い話をしています。シナゴーグに通った時もあれば、’79〜’80年に、マスコミに嗅ぎつけられるまでの少しの間でしたが、ヴィンヤード・チャーチと関わっていた時もありましたが、教会であれシナゴーグであれ、そこの居心地が良かったんだと思います。ディランが書いたこと、語ったことから判断すると、彼は『新約』『旧約』、両方の『聖書』から直接的な影響を受けているといえます。

その点についてもう少し詳しく話しましょうか。ディランは実際に、『新約聖書』の基本原理を信じていたのでしょうか? つまり、イエス・キリストの死こそ人間の原罪に対する対価(あがない)である、イエスをキリストと信じる者は救われるということです。

 '79〜'80年にはそう言ってました。キリスト信仰を放棄した、もしくは、ユダヤ教に戻ったと考えている人は、この話をそんなに念入りに追ってはいません。でも、それ以後も時々、ディランから信仰を肯定する発言が発せられているんです。2009年にはクリスマス・アルバム《Christmas In The Heart》を出しました。インタビュアーが〈O Little Town of Bethlehem〉を聞いて質問しました。ところで、このアルバムはいろんな歌がミックスされている状態です。サンタクロース関連の曲もあれば、純粋に宗教的な歌もありました。とにかくインタビュアーが〈O Little Town of Bethlehem〉について質問するんです。「私はあなたを困らせるつもりはないんですが、あなたの信仰は本物のようですね」って。すると、ディランは「そうですよ」と答えたんです。もっと最近の発言もあります。2014年には、常にスピリチュアルな歌に引きつけられると語り、〈Amazing Grace〉を引用しています。詳しく言うと「That saved a wretch like me(私のような酷い人間をお救いになった)」って歌詞をです。極めてはっきりしています。そう見て欲しいってことがわかります。つまり、自分は神の子(イエス・キリストを信じる者)であり、さまざまな努力奮闘や勝利を伴いながら、自分のやり方でそうあり続けているのだということがです。はっきりと見えますよ。よく見れば、モザイク状になって現れてきます。

   

このトピックに関して、ディランにはどんなレッテルも貼ることが出来ないというのがあなたの主張ですが、それはどうしてなんでしょう? ディラン本人は自分に何らかのレッテルを貼らないんですか?

 笑ってしまいます。ディランは若い頃からレッテルを貼られることに強く抵抗してきました。今、彼は76歳になりましたが、1980年代半ばのインタビューでも語っています。ユダヤ教徒もキリスト教徒も自分たちにレッテルを貼って、互いに違うものだと主張する傾向があるが、人間が自分をどう呼ぶかなんて、神にとってはどうでもいいんだ、って。ディランは自分が神の子であり、神によって作られた存在だということを否定しないでしょう。イエス・キリスト体験もです。ご興味のある諸兄姉のために、この件について私は著書の中で詳しく述べています。

ディランはこの件を、少なくとも我々が慣れてる状態と比べて、ミステリアスのままにしていますが、それはどうしてだと思いますか?

 元牧師で、ディランの友人で、アルバムの1つでもプレイしているラリー・マイヤーズが語っていました。ゴスペル・ツアーの時でさえ、少しホコリを立てるのが好きだったって。ある時には、時間と空間の神を信じていると発言し、誰かがそれについて質問すると、〈I Saw the Light〉といった曲を挙げる。これはハンク・ウィリアムズの曲で、歌詞の背後にはイエス・キリストがいます。'90年代の半ばか後半の発言です。キリストを信じていることをはっきりと表明している発言だらけなんです。ほのめかしているのがわかる人にとっては、もっとたくさんあります。超有名人になっちゃったので、正直、それにウンザリしているのでしょう。宗教に関して「どうして誰もビリー・ジョエルにはそういう質問をしないんだよ」とも言っています。人生のいろんな時期に、気分次第なんですが、ディランは意見を表明しています。質問されて、しかも、それについて話したいと思った時ですが。

ディランは結局、この本のためにインタビューに応じてくれなかったんですよね。本に対する意見等、何か反応はありましたか? どうして正式にインタビューを受けてくれないのでしょう?

 ディランがインタビューを受けてくれなかったと、言うことは出来ません。申し込んでないんですから。申し込んだところで、パプリシストを通して丁重に断られるだけだと思いますけどね。最近はたいてい受けません。大昔は、親しい伝記作家にはインタビューをOKしました。でも、ここ20年くらいは、アルバム・リリースと連動してインタビューを受けるだけです。2004年に自伝が出た時もインタビューを受けました。

今回の本の中では、ボブ・ディランがキリストを受け入れたことを世間に明かした時の、多くのユダヤ人の反応についても書いています。私も数人のユダヤ系の人と話したことがあるのですが、皆、概して、キリスト教には一目を置いています。しかし、元々ユダヤ教徒だった人間がイエスを救世主{メシア}として信じて、いわゆるメシアニック・ジューになったりすると、ユダヤ系コミュニティー内部の反応は、たいてい非常に激しいものになります。ディランはどんな体験をしたのでしょう?

 ディランしか語ることの出来ないことだと思いますが、あの頃、ディランが十字架を持っていた、つまり、熱心に信仰していたという証拠が公{おおやけ}の記録の中にたくさんあります。《Slow Train Coming》と《Saved》を共同プロデュースした故ジェリー・ウェクスラーがユダヤ系無神論者を自認してたというのは皮肉な話ですし、当時のパプリシストは----彼もユダヤ人です----ディランがイエスを信じていると言い出した結果生じた事態に困っていました。例えば、1979年11月にサンフランシスコ公演からゴスペル・ツアーを開始した時、ジューズ・フォー・ジーザス(メシアニック・ジューの団体)が外で布教活動をしていました。ミッチ・グレイザー(ジューズ・フォー・ジーザスのメンバーで、ゴスペル期のディランと親しかった)にインタビューしてわかったことなのですが、誰かがディランの代わりに彼らと接触したんです。教会からの支援を得られなくて落ち込んでたからです。支援を表明してくれたのは、ベイエリアの一部の教会のみでした。なので、どこかの時点で、ジューズ・フォー・ジーザスがウォーフィールド公演に関与しました。しかし、私の理解では----ミッチ・グレイザーもディランも理解してることは同じだったでしょうが----イエスが神で救世主{メシア}だと信じるユダヤ人の数はわずかで、5%くらいじゃないですか。これが正確な数字かどうかはわかりませんが。とにかく、ユダヤ人で、イエスは神で救世主{メシア}だと信じているのがどういうことなのか、そういう経験を持ってる人以外にはわからないんです。家族や友人にとっては、多くの場合、あなたに死なれたようなものです。ディランの家族がどういう態度だったのかはわかりませんが、ディランにとっては大変な時期だったことでしょう。でも、裏で何が起こってたかは、私にはわかりません。

ボブ・ディランの音楽に興味を抱いた経緯と、あなたの信仰が変化するに従って、それがどう変化したのかは、先ほど伺いました。ディランの信仰がファン全体にどんな影響を与えたと思いますか? 音楽業界や娯楽産業が信仰を公言している人に対して取る反応を考えると、ディランの評判はそんなに傷ついてないように思えます。

 今となってはそうでしょうが、《Slow Train Coming》や《Saved》の時期は----《Slow Train Coming》はよく売れましたが----アルバム評やコンサート評の点では、否定的な意見が少なからずありました。2枚目のアルバム《Saved》に関しては、コロムビアが全然喜んでいなかったという証拠があります。特にオリジナル・ジャケットのアートワークに関しては、難色を示していました。それを担当したアーティストもはっきりと証言しています。レーベルの一部の人たちはボブ・ディランに対して酷い態度だった、敬意などなかったと。キリスト教に改宗したことで、ディランはファン・ベースの重要な部分を失ったとも言われています。一部は数年後には戻ってきましたが、戻ってこない人もいました。でも、わかっているのは、'79年の《Slow Train Coming》から '97年にもヒット・レコード《Time Out Of Mind》まで、18年も経過しているということです。長い時間が経ってます。芸術面で常にやりたいことをやってきたせいで、ファンを失い、葛藤する時期もありました。ディランが概して、自分の私生活を大々的に公表しないのも当然です。でも、'79〜'80年の時期は例外でした。曲を通して、ステージ上で、インタビューで、自分に何が起こっているのかをたくさん表明しました。

読者にこの本から最も受け取って欲しいことは何ですか?

 ボブ・ディランを見る重要なやり方が、信仰というレンズを通して見るということです。数十年間に渡って歌詞やインタビューに信仰が反映されているのです。アーティストであるディランを理解しようとするのに、聖書の影響に気づかないとなると、理解は貧弱なものとなるでしょう。『Bob Dylan: A Spiritual Life』は、世界中の数百万の人に何十年にも渡って作品が高く評価されている人物を見るための、別の、重要なアングルを提供しています。

50年以上に渡って、しかも、現在進行形で、ですね。スコット、今日はどうもありがとうございました。これまでの研究が本になり、しかも評判が上々なのは喜ばしいことです。今日はお越しいただきありがとうございました。

 こちらこそ。私も感謝しています。

『Bob Dylan: A Spiritual Life』の著者、スコット・マーシャルさんでした。レイディオ・アメリカのグレッグ・コロムボスがWND.comのためにお届けしました。


Bob Dylan's belief in Jesus 'explicit,' says new book's author” by Joe Wilson/Greg Corombos
http://www.wnd.com/2017/06/bob-dylans-belief-in-jesus-explicit-says-new-books-author/
Reprinted by permission


   
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2017年06月11日

前座を含むオルタモントの音源

 昨年秋にオルタモントに関する新刊が出た際に、こんな記事を書きましたが、流通音源(SBD+AUD)をツギハギしてこの日の様子をできる限り再現したものを今日youtubeで発見しました。こういうブートレッグが出たのでしょうか?(6/11追記:7年前くらいに出ているそうです)



1. PA Sound Check with Moog - 0:00
2. Opening Announcement - 1:13
SANTANA
3. Savor - 2:25
4. Jingo - 5:59
5. Evil Ways - 9:39
JEFFERSON AIRPLANE
6. Announcement - 10:30
7. The Other Side Of This Life - 10:55
8. 3/5th Of A Mile - 16:32
9. Fat Angel - 22:16
10. White Rabbit - 26:03
11. Free Bird - 28:19
12. Ballad Of You & Me & Pooneil - 29:46
FLYING BURRITO BROTHERS
13. Six Days On The Road - 40:07
14. High Fashion Queen - 43:01
15. Cody Cody - 44:48
16. Lazy Day - 47:41
CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG
17. Black Queen - 51:20
18. Pre-Road Downs - 56:18
19. Long Time Gone - 58:58
20. Down By The River - 1:03:48
21. Announcement For The Rolling Stones - 1:05:57
THE ROLLING STONES
22. Introduction - 1:06:19
23. Jumping Jack Flash - 1:07:49
24. Carol - 1:12:06
25. Sympathy For The Devil - 1:15:57
26. The Sun Is Shining - 1:28:57
27. Stray Cat Blues - 1:33:36
28. Love In Vain - 1:37:30
29. Under My Thumb - 1:43:11
30. Brown Sugar - 1:51:53
31. Midnight Rambler - 1:55:19
32. Live With Me - 2:06:11
33. Gimme Shelter - 2:09:34
34. Little Queenie - 2:14:04
35. (I Can't Get No) Satisfaction - 2:18:38
36. Honky Tonk Women - 2:26:04
37. Street Fighting Man - 2:30:03

BONUS TRACKS
38. MC by The Taper on Radio - 2:34:18
39. Introduction - 2:34:53
40. Jumping Jack Flash - 2:36:31
41. Carol - 2:40:48
42. MC by The Taper on Radio - 2:44:36
43. Sympathy For The Devil - 2:44:57
44. Evil Ways - 2:55:15
45. Jumping Jack Flash - 2:57:38
46. Carol - 2:57:58
47. Mick Jagger Live MC - 2:59:50
48. Sympathy For The Devil - 3:01:04

   
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2017年06月07日

メルヴィル『白鯨』

 CP・リーは『「ジューダス!」ロック史上最も有名な野次』で1966年のツアーを『白鯨』に喩えてますが(ちょっとイッちゃってる書き方で)、ボブは6月5日に発表されたノーベル・レクチャーの中で長々と『白鯨』の話をしています。『白鯨』がボブの曲作りに何らかの影響を与えていたとすると、『ジューダス!』を発表した約20年前の時点でそれを感じ取っていたCPの洞察力はなかなかのもの。

『「ジューダス!」ロック史上最も有名な野次』より

 ディラン&ザ・ホークスのアメリカ・ツアー中、その一行は20名の数奇な連中を抱えており、全員が契約書類に血でサインをしていた。彼らは我々イギリス人が言うところの「王のシリング」を受け取る[=従軍に同意する]と、ボブの祝福を受けた者たちは、数奇にもメルヴィルの大作『白鯨』と重なる事業に取り組んだ。両者が似ているのは、さまざまな人間からなる乗組員が、不可能を追求するひとりの人物の壮大な挑戦に巻き込まれる物語だという点である。
 ディランは『白鯨』のエイハブ船長と同じく一心不乱の状態で、薄っぺらくてワイルドで水銀のような音楽を追求していた。

映画の台本を見てみよう----
「オレを呼んでくれ…ロビー・ロバートソンて」

 カメラはまず、グリニッジヴィレッジを写す。彼らがビートを得たのは、ここの神話化した環境からだ(ホークスのメンバーがカナダ出身であることはわかっているが…)。ディランが1965/66年に好んで語っていた「数学的音楽」が巨大な白鯨であり、気の向くままに世界中、情け容赦なく乗組員を連れ回す御輿----つまりコンサート・ツアー----が捕鯨船ピークォド号なのだ。途中で船から逃げた乗組員もいた。最初に去ったのがリヴォン・ヘルムとアル・クーパーだ。探検に恐れをなしたのか、旅路に有頂天になっていたのかは、我々には知るよしがない。クーパーは「いろんな不満」があり、ヘルムはブーイングにうんざりして、もはや我慢できなくなった。次に抜けたのはボビー・グレッグで、その次がサンディー・コニコフだった。彼の後釜、ミッキー・ジョーンズはアメリカのポピュラー・ミュージックの素晴らしい伝統を背景に持っているミュージシャンだった。彼はトリニ・ロペスのバンドでプレイし、次にディランのバックを担当し、最後はケニー・ロジャーズのバンドに入った。ジョーンズがロペスによる猛烈なバージョンの〈If I Had A Hammer〉----フォーク・ブームの戯画的前身と言うべきか----にとどまらなかったのはグッド・ジョブだった。ディランがライヴ・コンサート用に召し抱えた最高のドラマーだったからだ。ミッキー・ジョーンズは捕鯨船の舳先で、手に銛を持ち、ヒレと尾のタトゥーをビートとして叩き出し、両手の鼓動で波のリズムを強調した:彼は永遠に、ジョン・ヒューストン監督の映画『白鯨』に出てくる巨漢の銛{もり}打ち、クィークェグだ。リック・ダンコはスターバックで、予想外にも、アルバート・グロスマンがヒューストンの映画でオーソン・ウェルズが演じたマップル牧師の役を引き継いだ。1956年には既に、感化されやすい若者たちが船に詰め込まれるという1965年の現実の域に達していた。「皆さん、お早くご乗船願います!」「長くて奇妙な旅だったなあ!」 マイティー・クインのためにスタンバイ。
Nobel Lectureより

Moby Dick is a fascinating book, a book that’s filled with scenes of high drama and dramatic dialogue. The book makes demands on you. The plot is straightforward. The mysterious Captain Ahab – captain of a ship called the Pequod – an egomaniac with a peg leg pursuing his nemesis, the great white whale Moby Dick who took his leg. And he pursues him all the way from the Atlantic around the tip of Africa and into the Indian Ocean. He pursues the whale around both sides of the earth. It’s an abstract goal, nothing concrete or definite. He calls Moby the emperor, sees him as the embodiment of evil. Ahab’s got a wife and child back in Nantucket that he reminisces about now and again. You can anticipate what will happen.

The ship’s crew is made up of men of different races, and any one of them who sights the whale will be given the reward of a gold coin. A lot of Zodiac symbols, religious allegory, stereotypes. Ahab encounters other whaling vessels, presses the captains for details about Moby. Have they seen him? There’s a crazy prophet, Gabriel, on one of the vessels, and he predicts Ahab’s doom. Says Moby is the incarnate of a Shaker god, and that any dealings with him will lead to disaster. He says that to Captain Ahab. Another ship’s captain – Captain Boomer – he lost an arm to Moby. But he tolerates that, and he’s happy to have survived. He can’t accept Ahab’s lust for vengeance.

This book tells how different men react in different ways to the same experience. A lot of Old Testament, biblical allegory: Gabriel, Rachel, Jeroboam, Bildah, Elijah. Pagan names as well: Tashtego, Flask, Daggoo, Fleece, Starbuck, Stubb, Martha’s Vineyard. The Pagans are idol worshippers. Some worship little wax figures, some wooden figures. Some worship fire. The Pequod is the name of an Indian tribe.

Moby Dick is a seafaring tale. One of the men, the narrator, says, “Call me Ishmael.” Somebody asks him where he’s from, and he says, “It’s not down on any map. True places never are.” Stubb gives no significance to anything, says everything is predestined. Ishmael’s been on a sailing ship his entire life. Calls the sailing ships his Harvard and Yale. He keeps his distance from people.

A typhoon hits the Pequod. Captain Ahab thinks it’s a good omen. Starbuck thinks it’s a bad omen, considers killing Ahab. As soon as the storm ends, a crewmember falls from the ship’s mast and drowns, foreshadowing what’s to come. A Quaker pacifist priest, who is actually a bloodthirsty businessman, tells Flask, “Some men who receive injuries are led to God, others are led to bitterness.”

Everything is mixed in. All the myths: the Judeo Christian bible, Hindu myths, British legends, Saint George, Perseus, Hercules – they’re all whalers. Greek mythology, the gory business of cutting up a whale. Lots of facts in this book, geographical knowledge, whale oil – good for coronation of royalty – noble families in the whaling industry. Whale oil is used to anoint the kings. History of the whale, phrenology, classical philosophy, pseudo-scientific theories, justification for discrimination – everything thrown in and none of it hardly rational. Highbrow, lowbrow, chasing illusion, chasing death, the great white whale, white as polar bear, white as a white man, the emperor, the nemesis, the embodiment of evil. The demented captain who actually lost his leg years ago trying to attack Moby with a knife.

We see only the surface of things. We can interpret what lies below any way we see fit. Crewmen walk around on deck listening for mermaids, and sharks and vultures follow the ship. Reading skulls and faces like you read a book. Here’s a face. I’ll put it in front of you. Read it if you can.

Tashtego says that he died and was reborn. His extra days are a gift. He wasn’t saved by Christ, though, he says he was saved by a fellow man and a non-Christian at that. He parodies the resurrection.

When Starbuck tells Ahab that he should let bygones be bygones, the angry captain snaps back, “Speak not to me of blasphemy, man, I’d strike the sun if it insulted me.” Ahab, too, is a poet of eloquence. He says, “The path to my fixed purpose is laid with iron rails whereon my soul is grooved to run.” Or these lines, “All visible objects are but pasteboard masks.” Quotable poetic phrases that can’t be beat.

Finally, Ahab spots Moby, and the harpoons come out. Boats are lowered. Ahab’s harpoon has been baptized in blood. Moby attacks Ahab’s boat and destroys it. Next day, he sights Moby again. Boats are lowered again. Moby attacks Ahab’s boat again. On the third day, another boat goes in. More religious allegory. He has risen. Moby attacks one more time, ramming the Pequod and sinking it. Ahab gets tangled up in the harpoon lines and is thrown out of his boat into a watery grave.

Ishmael survives. He’s in the sea floating on a coffin. And that’s about it. That’s the whole story. That theme and all that it implies would work its way into more than a few of my songs.

http://www.svenskaakademien.se/en/nobel-lecture

   
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2017年05月28日

ウィリー・ネルソン死亡説

 でも、グレッグ・オールマンのほうはデマじゃないみたいです(涙)。

http://hollywoodlife.com/2017/05/20/willie-nelson-death-hoax-reaction-alive-rumors/

 
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