2025年03月04日

『マジック・イヤーズ:魔法があった』ー我がロックンロールライフの回顧録 - ジョナサン・タプリン

 秘宝の記事には未邦訳って書いちゃいましたが、『Magic Years』は邦訳が1年前に出版されてました。
 イライジャ本より数年後に出た本なので、それには載ってない'65年ニューポートの目撃談も載ってます。必読。アルバート・グロスマンはどちらかというと悪徳マネージャーというイメージが作られ、実際、ボブと縁が切れた後も、契約の条項を盾に、多額の金が自分のところに回ってくるようにしてたなんてことが知られてますが、ジョナサンはグロスマンから芸能マネジメントのイロハを学んだ人物ゆえ、悪口は一切書いてません。むしろ、芸能界・レコード業界をマフィアから切り離そうと努力した人だと評価してます。(私が思うに、それがブートレッグがはびこる原因の1つになったと思われる)
 でも、一番笑って読めたのが《Exile On Main St》のジャケットの件。薬中が嫌いなので1972〜73年ツア・マネの仕事を断った後、ミックからロバート・フランクを探せって命じられて、ものすごく苦労したこと、フランクを見つけてロスに呼んだものの、こいつ全然仕事をしなくて困ったことが書かれてます。

このページでサンプルが読めます:
https://store.voyager.co.jp/publication/5960000000496
 
『マジック・イヤーズ:魔法があった』ー我がロックンロールライフの回顧録 - ジョナサン・タプリン, 御影雅良
『マジック・イヤーズ:魔法があった』ー我がロックンロールライフの回顧録 - ジョナサン・タプリン, 御影雅良

ボブ・ディラン 裏切りの夏 - イライジャ・ウォルド, 高波創太
ボブ・ディラン 裏切りの夏 - イライジャ・ウォルド, 高波創太

メイン・ストリートのならず者(SHM-CD) - ザ・ローリング・ストーンズ
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2025年03月02日

タルサ雑感

 私が滞在してた2月上旬は、深夜から早朝にかけてちょっとだけ雨が降り、昼間はぎりぎり降らないという天気でした。

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 一番驚いたのが、人口密度が低い!ということです。決してゴーストタウンではないのですが、ダウンタウンの中心にあるホテルの前の道がこの状態です。渋滞知らず。ダウンタウンにマクドナルドがありません。マックはダウンタウンと空港の真ん中へんにありました。

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 街のところどころに壁画があります。アートで町興しですね。

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 リオン・ラッセルの絵は3つ見つけました。もっとあるかもしれません。最後のものはチャーチ・スタジオの道を挟んで前の建物の壁に描かれてました。

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 タルサの観光サイトには必ず載ってる「宇宙の中心」がこれ。一応、アートの一環なんでしょうが、重要度は私にはわからず。

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 オクラホマ州は解禁されてるようで、ストリートを歩いててどうも臭いなと思ったら、こんな店がありました。観光客が寄ってOKなのかどうか、外国人でも買えるのかどうか、調べる勇気はありませんでした。

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 こんな標識もありました。タルサは宇都宮と姉妹都市なんでしょうか? 方向はだいたい合ってるかな?

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 タルサでは有名なライブ会場、ケインズ・ボールルームです。

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 チャーチ・スタジオに向かおうとしてたら、トランプ政権不支持を表明するささやかなデモ隊に遭遇。掲げてるプラカードには「オレたちは狂人を選んじまった」「イーロン・マスクをやめさせろ」と書いてありました。テレビ局も取材。

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 ボブ・ディラン・センター、ウディー・ガスリー・センターのある通りの角に、この標識があります。この通りの名前については、3年前に紹介したハロルド・レピドゥスさんの記事を読んでください。

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 タルサ国際空港のロビーには詩人、ジョイ・ハージョのこんな展示がありました。これが私がタルサで撮影した最後の写真です。


Bob Dylan: Mixing up the Medicine - Davidson, Mark, Fishel, Parker
Bob Dylan: Mixing up the Medicine - Davidson, Mark, Fishel, Parker

To Tulsa and Back - Cale, J.J.
To Tulsa and Back - Cale, J.J.

Tulsa タルサ トレーナー
Tulsa タルサ トレーナー


 
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2025年03月01日

紙モノ

 ボブ・ディラン・センターとウディー・ガスリー・センターで拾ってきた紙モノです。こういうのが好きな人いるでしょ。

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Bob Dylan Center宣伝チラシ


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Bob Dylan Center、Woody Guthrie Center両方の宣伝チラシ


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Bob Dylan Centerの2階で行なわれてたジェシ・エド・デイヴィス特別展の宣伝チラシ


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ジェシ・エド・デイヴィス・トリビュート・ショウ『Red Dirt Boogie』チケット
Will Callというかたちで申し込んで、会場のボックスオフィスで受け取りました。


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Bob Dylan Center内、エルヴィス・コステロのジュークボックス企画の宣伝チラシ
これ、コステロのエッセイなので、ファン必携のアイテムですね


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Woody Guthrie Center宣伝チラシ(外側)


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Woody Guthrie Center宣伝チラシ(内側)


ボブ・ディラン 裏切りの夏 - イライジャ・ウォルド, 高波創太
ボブ・ディラン 裏切りの夏 - イライジャ・ウォルド, 高波創太

ボブ・ディランの詩学 - 大八木敦彦
ボブ・ディランの詩学 - 大八木敦彦

A Complete Unknown (Original Motion Picture Soundtrack) - Timothée Chalamet
A Complete Unknown (Original Motion Picture Soundtrack) - Timothée Chalamet

流行歌集 (完全生産限定盤) (アナログ盤) (特典なし) [Analog] - ボブ・ディラン
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2025年02月28日

【聖地巡礼】ウディー・ガスリー・センター

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 タルサにまずはウディー・ガスリー・センターが出来て、それがボブ・ディラン・センターがこの地に出来る理由になっていることは、先の記事で紹介済みですが、本当に隣同士なので、両方セットで訪問するしかありません。ウディーのほうも入場料のシニア扱いは55歳からなので、微妙な年頃の人は申込の際に注意してください。入場の時、こちらではカバンをロッカーに預けろとは言われず、スマホ等での写真撮影もうるさいことは言われません。

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 入ってすぐのところにあるボブとウディーが並ぶ素晴らしい肖像画は、ジョン・メレンキャンプの筆によるものです。ボブ・センターとウディー・センターは隣同士であるべきという意識の表れのように感じます。これを見ながら、映画『名もなき者』もウディーに始まりウディーで終わってることを思い出しました。

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 ほぼ音楽一辺倒だったボブ・センターとは違って、こちらはウディーの私生活も詳しく、生々しく紹介してます。ウディーの生涯を6つ(だったっけかな?)に分けて映像と音で紹介するコーナーでは、子供の頃、父親が黒人のリンチに参加して帰宅し、楽しかったと感想を述べたのを聞いて、ショックを受けたなんてことや、ウディーの晩年を苦しめたハンチントン病は遺伝性で、母親も発症していたという説明もありました。
 これを見てると、近所の(?)小学生の集団が入館し、彼らに対して係員が説明を始めました。「歌を作り、歌い、絵を描き、物語を作り、ラジオ番組に出たウディーは、最初のマルチメディア・アーティストのひとりでした」なんて聞こえてきます。この説明の通り、ウディー・センターには絵も多数展示されてました。学校の社会見学の集団が新たに次々に現れ、説明係のオジサンは大忙しです。ボブ・センターのほうでも社会見学の子たちがいたので、きっとルートになってるのでしょう。
 ボブ・センターにもアポがないと入れない箇所がありましたが、ウディー・センターも同様です。こちらにはドアに次のようなことが書いてありました。

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 要するに、研究テーマや調査したいことを書類にして提出し、それが妥当と認められないといけないようです。ボブ・センターのほうもきっとそうでしょう。

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 あちらではジェシ・エド・デイヴィスの特別コーナーがありましたが、こちらではデヴィッド・ガー写真展が開かれてました。ガーは初期のボブを始め多数のアーティストを撮影しています。長年に渡ってニューポート・フォーク・フェスティバルもフィルムに収めてきたので、『名もなき者』でも重要な場面として描かれてる同フェスの歴史を伺い知ることが出来ます。これ↓はガーが撮影した写真集で、何と、ボブに贈られた1冊です。

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 下のものはウディー・センターの端にひっそりとあったものですが、1963年ニューポート・フェスで観客に配布された(販売された?)ウチワです。今ではアイドルの応援グッズとしてウチワがポピュラーな存在ですが、そのハシリがニューポートだったわけです。これは我ながら大発見(ボブ・センターの「666」も)。右上にボブのサインがありますね。他のサインは誰のものか、私の頭部に付いてる目という名の節穴ではわかりません。わかった方は是非教えてください。

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生誕100周年(豪華本+3枚組CD) - ウディ・ガスリー, WOODY GUTHRIE
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Bound for Glory (Plume) (English Edition) - Guthrie, Woody, Seeger, Pete
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アレサ・フランクリン ポートレート写真 by David Gahr パーカー
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2025年02月27日

【突撃取材】センターのオジサンとちょっとお話が出来ました

 せっかくここまで来たんだから、ただ見てるだけでなく、センターのオジサンを捕まえて、あれこれ質問しました。質問されてもいるんですが…。正式な形でインタビューして、もっと突っ込んだことを訊きたいです。

● 昨晩の『Red Dirt Boogie』コンサートは行きましたか?

 ええ。素晴らしかったですね。どの曲がいちばん良かったですか?

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● 最後に皆で歌った〈Further On Down The Road〉です。

 タージ・マハルは最高でした。

● さすがに歩くのは大変そうでしたが、歌とハーモニカは絶好調でしたね。

 1stセットで登場したジョイ・ハージョはどうでしたか?

● サックスを抱えながら、主に詩の朗読をやった人ですか? 全く知らなかったので、コンサート終了後にネットで調べました。

 彼女はアメリカの桂冠詩人です。アメリカ先住民の血を引いてます。こちらに住んでるので、センターのイベントにも協力してもらってます。
 ところで、タルサは初めてですか? 目的は何ですか?

● ボブ・ディラン・センター訪問です。それから、もちろんウディー・ガスリー・センターも。そして、リオン・ラッセルのチャーチ・スタジオです。2/6にセンター主催のジェシ・エド・デイヴィス・トリビュート・ショウがあることを知って、今週ここに来ました。こんな企画のコンサート、日本では見れませんから。チャーチ・スタジオには《Time Out Of Mind》のレコーディングで使われたNEVEのコンソールがあって、ビックリしました。

 数年前にスタジオが購入したんです。修理して実際に使えるようにするのに、相当苦労したとも聞きました。

● そもそも、ボブ・ディラン・センターはどうしてタルサに作られたんでしょうか?

 ディランが決めたんです。ウディー・ガスリー・センターがここにあったからです。ここを見ての感想は?

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● タブレットで貴重な音源を聞くことが出来て楽しいです。

 ウディー・センターのほうはもう行きましたか?

● はい。まさにアメリカの歴史です。こちらも含めて、見応えがあって時間が足りません。

 動くウディーがうつってるフィルムは全部で十数分しかないんですよ。



● ボブのテープに関して、最近新たにコレクションに追加された音源はあるんですか?

 ええ。いくつかは。ハイスクール時代のバンドでリトル・リチャードの曲を歌ってるものもありますよ。

● 《Blood On The Tracks》のミネアポリス・セッションのテープは見つかったんですか?

 はい。

● 本当に? いつ聞けるようになるんでしょう?

 それはディランのマネジメントが決めます。マネジメント次第です。

● 1976年のソルトレイク・シティー公演は見つかったんですか?(この記事を受けての質問)

 いいえ。

● オーディエンス・テープも見つからないんですか?

 いくつかの例外は除いて、オーディエンス・テープまでは収集してません。

● スタジオ・セッションのテープも全てこの建物のどこかに保管されてるんですか?

 オリジナルのマスター・テープは保管とセキュリティーの関係で別所にあります。ここにはデジタル化したものがあります。ここでやってることには、マスター・テープは必要ありませんから。
 向こうのビデオ上映室で少し見ることが出来ますが、現在は1966年ヨーロッパ・ツアーのフィルムの復元作業を行なっています。

● かなり画質がアップしてますね。もうすぐ、その成果の全てを見ることが出来るんですか?

 期待して待っててください。

● 向こうの部屋にあるのはボブ関連書籍ですか?

 そうです。フォークロア・センターのイジー・ヤングの蔵書もこちらに移しました。

● ノーベル文学賞の頃、ストックホルムにボブのコンサートを見に行った際、フォルクロル・セントルムを訪問してイジーに会いました(ここを参照)。イジーは高齢のために閉鎖を考えていて、蔵書の寄贈先が一度は決まったんだけど結局断られちゃったとかで、困ってるところでした。

 イジーが亡くなった後に、娘さんからこちらに連絡がありました。

● イジーのコレクションの新しい家が見つかって本当に良かったです。図書室ちょっと見たいなあ〜。

 いいですよ。でも写真は撮らないでくださいね。

[ということで、図書室滞在時間は1分ほどでしたが、『Philosophy』本の各国のエディション、『The Telegraph 』『The Bridge』全冊、歌詞集の中国語バージョンが目に入りました]

歌之國土: 馬世芳的巴布.狄倫六講 (文學森林) (Traditional Chinese Edition) - 馬世芳
歌之國土: 馬世芳的巴布.狄倫六講 (文學森林) (Traditional Chinese Edition) - 馬世芳
  ↑馬世芳さんの最新本

● 『The Bridge』のいくつかには私の書いた記事が載っています。[歌詞集の中国語バージョンを指さしながら]《Blonde On Blonde》の部分を担当した馬世芳さんは私の友人です。『Philosophy』の中国語訳も今年に入ってから出たんですが、こちらも彼が担当しました。間もなくここに入ることになるでしょう。

 センターのドアを入ってすぐのところに鉄のオブジェがあるのに気づきましたか?

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● はい。それも見れて良かったです。いろいろ質問に答えていただき、本当にありがとうございました。また、ここに来ます。

 とは言ったものの、再訪の機会はあるかなあ?

Bob Dylan: Mixing up the Medicine - Davidson, Mark, Fishel, Parker
Bob Dylan: Mixing up the Medicine - Davidson, Mark, Fishel, Parker

Woody Guthrie Sings Folk Songs - Guthrie, Woody
Woody Guthrie Sings Folk Songs - Guthrie, Woody

An American Sunrise: Poems (English Edition) - Harjo, Joy
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「ジューダス!」ロック史上最も有名な野次: マンチェスター・フリー・トレード・ホールに至る道 (ロックンロール叢書) - CP・リー, 加藤正人
「ジューダス!」ロック史上最も有名な野次: マンチェスター・フリー・トレード・ホールに至る道 (ロックンロール叢書) - CP・リー, 加藤正人

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