2015年05月22日

グレイトフル・デッド FARE THEE WELL チケット狂騒曲・実券到着直前編

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 5月15日、今年のデッド系サマー・イベントのトップバッター『ディア・ジェリー』がメリーウェザー・ポスト・パヴィリオン(メリーランド州)で行なわれました。遂に本番のシーズンの到来です。デッドのメンバーに加えて、デッドの後輩・子供・孫的なバンドが多数登場したこのコンサートは、ファンによる録音を聞く限りでは大盛況だったようで、7月シカゴ公演への期待は高まりっぱなし! シカゴ情報のサイト『ザ・バーン・プレゼンツ』には、シカゴ及びその近郊で行なわれるデッド関連のコンサート・イベントの一覧表が掲載されているのですが、凄いことになってます。これじゃ体がいくつあっても足りません。自分の体力を考えると、そんなにハシゴは出来ないなあ(帰国後、短時間のうちにしっかり社会復帰する必要もあるし…)。
 グレイトフル・デッドのファンにとって2015年はチケット騒動から始まり、現在は少し沈静化(というよりは小康状態)しているものの、まだどうにかなってない人にとって、それはまだ継続中です。GDTSTOOやチケットマスターからシカゴ公演のチケットが郵送されるのは、予定通りだとしたら6月なので、実券を手にしている人はまだひとりもいません(と思います)。そんな中、シカゴのイベント一覧表を掲載したサイトに、チケットに関する面白記事が掲載されたので、ここで紹介しましょう。

   




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2015年05月20日

ナッシュヴィルを変えたレコード《ブロンド・オン・ブロンド》

 6月に《Dylan, Cash And The Nashville Cats》という面白そうなコンピレーション・アルバムが出ます。ボブの〈If Not For You〉が未発表テイクというのも話題のひとつですが(《The Bootleg Series Vo1.10: Another Self Portrait》のバージョンにペダル・スティールが加えられているもの----つまり《Genuine Bootleg Series 3》などに収録されてたもの----ではないかと、私は予想しています)、フォーク/ロックとナッシュヴィルの関係について復習するのが静かなブームになることでしょう。
 ということで、今回は絶好の機会なので、ナッシュヴィルの人がナッシュヴィルのさまざまなシーンを紹介しているサイト『Nashville Scene』に掲載されている《Blonde On Blonde》に関する記事を紹介したいと思います。参加ミュージシャンの写真も私のほうでネットで拾い、勝手に追加しておきました。厳密に1966年初頭の姿を写したものではないでしょうが、こんなルックスの人たちがあんな最先端の音を出してたの!?というギャップが面白いと思います。1960年代半ばのスタジオ・シーンはこんなもんで普通だったのでしょうか。ニューヨークで行なわれた《Highway 61 Revisited》のレコーディングの写真を見ても、ボブとマイク・ブルームフィールド以外はヒップ----これも死語----に見えない人ばかりなので…。
 また、アル・クーパーが《Blonde On Blonde》セッションについて語ってる動画がyoutubeにあります。こちらも必見。



  





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2015年05月04日

イヴリー・ギトリス:ロックンロール・サーカスのバイオリンおじさん

 今回もヨーコ・オノ関係の記事で、かつ、読むだけ時間の無駄の超些細な情報です。1974年の日本ツアーのバンド・メンバーに関する記事について、私より年齢が10〜15歳上の方々からは、「有名な話だよ」というシンプルなメッセージを多数いただきました。やっぱりそうだったのか(だったら、30年前の時点で正確な情報教えてよ!)。今回の話もレベルの高い(年齢も)皆さんの間では有名な事実で、知らなかったのは私だけの可能性が高いです。

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 1968年12月11日にローリング・ストーンズが企画したテレビ番組『ロックンロール・サーカス』の収録が行なわれました。ローリング・ストーンズはブライアン・ジョーンズが脱退寸前、ビートルズは崩壊を開始、ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスからはノエル・レディングが離脱、クリームは解散。一方、ザ・フーはモッズの代弁者から脱皮して《Tommy》制作へとむかう成長期、結成されたばかりのジェスロ・タルは、メンバーが固まる過渡期で、この日はトニー・アイオミが臨時でギターを担当…なんてことは、他の本とかを読んでください。
 私が注目したいのは、ジョン・レノンがミック・ジャガーの胸を怪しくなでなでしながら、長年そういう関係だったことを告白するムフフなシーン(…も確かに要注目なんですが)ではなく、


 
ジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、ミッチ・ミッチェルからなるスーパー・グループ「ザ・ダーディー・マック」(このバンド名、大爆笑)が〈Yer Blues〉を演奏した後に始まる、ヨーコ・オノの絶叫をフィーチャーしたジャム・セッション〈Whole Lotta Yoko〉に飛び入りしているバイオリニストのほうです。


Ivry Gitlis & John Lennon 投稿者 LTT

 この番組はいろんな理由でお蔵入りになってしまったものの、バンドの枠を飛び越えたこのスーパー・セッションの部分は音が流出し、1970〜80年代には数々のブートレッグに収録されていました。中学生の時(〈Miss You〉のPVが『ぎんざNOW!』で流れなくなった頃)にローリング・ストーンズの本で〈Yer Blues〉演奏シーンの写真を見て以来、興味津々、ずっと聞きたいと思っており、高校生の時に通販で買ったブートレッグLPでようやく念願が叶いましたが(1981年頃)、しばらくの間は、バイオリンを弾いているのはリック・グレッチだと誤解(日本語で書かれていた何かの本にそう書いてありました)。1990年頃に英語で書かれた記事を読んでようやく、イヴリー・ギトリスというクラシック畑の人だという事実を知りました(ブートレッグ・ビデオで白黒映像を見たのはその2〜3年後)。イヴリーがたまに日本に来てコンサートを行なってる人だと知ったのは、《Rock'n'Roll Circus》が正式にリリースされてから4年後くらいであって、2000年にやっとイヴリーの「魔弓伝説」をライヴで体験することが出来ました(ビートルズ関連アーティストなので、1度はこの目で見ておきたいです)。そういえば、この件に関するイヴリーのコメントってないなあと思い始めたのは、2013年に(私は何て時間のかかる人間なんでしょう!)評伝『イヴリー・ギトリス ザ・ヴァイオリニスト』が出た時です。この番組の収録に参加したもののお蔵入りになり、1996年にやっと正規にリリースされた、ってことしか書いてないんです。これだけ?????

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[最近のイヴリー・ギトリス]

 現在93歳であり、2012年に体調を崩したことが原因で来日がキャンセルになっていることを思うと、そろそろ誰かが話を聞いておかなきゃという危機感は増幅します。とはいえ、単なる音楽ファンの私が個人的にインタビューを申し込んだところで関係各者に相手にされるとは思われないので、今年の来日時も指をくわえて見てるだけかと思ったら、ほんのちょっとだけ運命のひとひねりがありました。
 5月1日(金)の東京オペラシティー公演では特別にトーク・コーナーが設けられ、ファンからの質問を受け付けるということになったのです。休み時間中に質問用紙に記入してさっさと係員に渡したことは言うまでもありません。そしたら、3番目に取りあげられたじゃりませんか。
司会者:次は●●(ここに私の名前が入る)さんからの質問です。1968年12月にローリング・ストーンズのテレビ・ショウの収録に参加して、ジョン・レノンとヨーコ・オノと共演しましたね。その時の思い出をお聞かせください。
イヴリー:(司会者に向かって)あなたはヨーコさんとお友達ですか?
司会者:(いいえのジェスチャー)
イヴリー:まあ、私の友達でもないんですけどね(会場笑)。私は一期一会というものを大切にしています。宇宙という名の小さな風船の中で人間が些細なことのためにあちこちで互いに戦っているという悲しい現状の中で、ある時、ブライアン・ジョーンズという人と出会いました。残念ながら若くして亡くなってしまいましたが、才能のあるミュージシャンでした。ある日彼から電話があって、テレビ・ショウに出演してくれないかと言われたのです。私は彼が有名な人だから番組の収録に行ったのではありません。王様とであろうと王子様とであろうと、私のお金を目当てに近づいてくるお腹の空いた人とであろうと、私は人間としての出会いを大切にしています。その中の人とはお友達になる場合もあるし、私が彼等から学ぶこともあるし、彼等が私から何かしらのことを学ぶ場合もあるし、そんな関係が大事だと思います。

 質問や通訳の時間を含めて約3分ほどイヴリーは語ってくれました。ブライアン・ジョーンズから呼ばれたというのは初耳です(あくまで私にとっては…)。超ビックリ! しかし、念のためネットで検索したら、イヴリーがブライアンについて語ってる記事がありました。Ivry Gitlis, esprit violon で、ブライアンについては「ストーンズはあまり好きではなかったのですが、愛らしくて聡明な若者であるブライアンからバイオリンのレッスンをしてくれとお願いされ、断ることが出来ませんでした」と語り(実際にレッスンを受けるには至らなかったようです)、ロックンロール・サーカスについては「ストーンズのファン数百人の前で演奏しました。クラプトンもいました。問題だったのは絶叫し続けるヨーコ・オノです。殺してやろうかと思いました」と言ってます。やっぱり既に、皆の共有知識になってる事柄でした。
 でも、もっと詳しいこと知りたいよね。イヴリーに会う機会のある方は、訊いていただけませんか(よかったら、インタビューに私も同行させてください)。

   
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