2019年05月06日

骸骨レコード展覧会『BONE MUSIC展』を見に行きました

 神宮前のギャラリーで行なわれている『BONE MUSIC展』を見に行きました。西側の音楽が禁止されていたかつてのソ連では、不要になったレントゲン写真に音溝を刻んで作った海賊盤が密かに流通していたという話は、以前、このブログでも紹介しましたが(→『骸骨レコード:ソ連時代、こうして違法レコードを聞いた』)、その現物を見ることが出来て感慨もひとしおです。5/12(日)が最終日なので、興味のある方は急ぎましょう。

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BONE MUSIC オフィシャルHP
http://www.bonemusic.jp/

 キュレーターはソ連の骸骨レコードに関する本を書いたスティーヴン・コーツです。展示によると、この骸骨レコードの話には続きがありました。1960年代後半〜70年代はじめのいわゆる米ソの「雪解け」の時期になると、磁気テープがソ連でも入手可能になり、海賊盤もレントゲン写真の再利用からオープン・リール・テープに移行していったそうです。その頃出回ったテープも展示してありました。一部箱にはこんな文字が書かれています。(写真を拡大すると多少見易くなります)

Let At Bee - Deep Purple
Abay Road - Rolling Stones
Prokle Harum
Led Zepelin


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 アルバム・タイトルやバンド名の綴りが怪しいもの、タイトルとバンドの組み合わせが決定的に間違っているものもあります。いったい、中に入ってる磁気テープには何が記録されているのでしょうか?

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 ↑1960年代に出回ったソノシート。これはカワイイ。

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 ↑レントゲン写真に音楽を刻んだブートレッガーのアジトを再現。真ん中の穴はタバコで開けたんだとか。

 レコードやCD、デジタルデータが自由に安く手に入るようになった現在、ここに展示されているものはもはやゴミ同然ですが、ソ連の歴史や法を犯してまで好きな音楽を聞きたいという人間の好奇心や執念がぎゅ〜っと詰まった(昔のTMOQのブートレッグにも通じるところがある)不思議なオーラを放つ歴史的遺物です。

 
 
posted by Saved at 10:36| Comment(0) | Music Industry | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする