2025年02月28日

【聖地巡礼】ウディー・ガスリー・センター

WGC15.jpg


 タルサにまずはウディー・ガスリー・センターが出来て、それがボブ・ディラン・センターがこの地に出来る理由になっていることは、先の記事で紹介済みですが、本当に隣同士なので、両方セットで訪問するしかありません。ウディーのほうも入場料のシニア扱いは55歳からなので、微妙な年頃の人は申込の際に注意してください。入場の時、こちらではカバンをロッカーに預けろとは言われず、スマホ等での写真撮影もうるさいことは言われません。

WGC4.jpg


 入ってすぐのところにあるボブとウディーが並ぶ素晴らしい肖像画は、ジョン・メレンキャンプの筆によるものです。ボブ・センターとウディー・センターは隣同士であるべきという意識の表れのように感じます。これを見ながら、映画『名もなき者』もウディーに始まりウディーで終わってることを思い出しました。

WGC14.jpg


 ほぼ音楽一辺倒だったボブ・センターとは違って、こちらはウディーの私生活も詳しく、生々しく紹介してます。ウディーの生涯を6つ(だったっけかな?)に分けて映像と音で紹介するコーナーでは、子供の頃、父親が黒人のリンチに参加して帰宅し、楽しかったと感想を述べたのを聞いて、ショックを受けたなんてことや、ウディーの晩年を苦しめたハンチントン病は遺伝性で、母親も発症していたという説明もありました。
 これを見てると、近所の(?)小学生の集団が入館し、彼らに対して係員が説明を始めました。「歌を作り、歌い、絵を描き、物語を作り、ラジオ番組に出たウディーは、最初のマルチメディア・アーティストのひとりでした」なんて聞こえてきます。この説明の通り、ウディー・センターには絵も多数展示されてました。学校の社会見学の集団が新たに次々に現れ、説明係のオジサンは大忙しです。ボブ・センターのほうでも社会見学の子たちがいたので、きっとルートになってるのでしょう。
 ボブ・センターにもアポがないと入れない箇所がありましたが、ウディー・センターも同様です。こちらにはドアに次のようなことが書いてありました。

WGC6.jpg


 要するに、研究テーマや調査したいことを書類にして提出し、それが妥当と認められないといけないようです。ボブ・センターのほうもきっとそうでしょう。

WGC10.jpg


WGC11.jpg


 あちらではジェシ・エド・デイヴィスの特別コーナーがありましたが、こちらではデヴィッド・ガー写真展が開かれてました。ガーは初期のボブを始め多数のアーティストを撮影しています。長年に渡ってニューポート・フォーク・フェスティバルもフィルムに収めてきたので、『名もなき者』でも重要な場面として描かれてる同フェスの歴史を伺い知ることが出来ます。これ↓はガーが撮影した写真集で、何と、ボブに贈られた1冊です。

WGC2.jpg


WGC3.jpg


 下のものはウディー・センターの端にひっそりとあったものですが、1963年ニューポート・フェスで観客に配布された(販売された?)ウチワです。今ではアイドルの応援グッズとしてウチワがポピュラーな存在ですが、そのハシリがニューポートだったわけです。これは我ながら大発見(ボブ・センターの「666」も)。右上にボブのサインがありますね。他のサインは誰のものか、私の頭部に付いてる目という名の節穴ではわかりません。わかった方は是非教えてください。

WGC1.jpg



生誕100周年(豪華本+3枚組CD) - ウディ・ガスリー, WOODY GUTHRIE
生誕100周年(豪華本+3枚組CD) - ウディ・ガスリー, WOODY GUTHRIE

Bound for Glory (Plume) (English Edition) - Guthrie, Woody, Seeger, Pete
Bound for Glory (Plume) (English Edition) - Guthrie, Woody, Seeger, Pete

アレサ・フランクリン ポートレート写真 by David Gahr パーカー
アレサ・フランクリン ポートレート写真 by David Gahr パーカー

* * * * * * * * * *


🌟Temuの宝探しに挑戦!超お買い得キャンペーンや大幅割引はこちらをクリック!➡️ https://temu.to/k/uugigs2u8zk 🎉
もう一つのサプライズ!https://temu.to/k/u996oo1udwdをクリックして私と一緒に稼ぎましょう!
posted by Saved at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bob Dylan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月27日

【突撃取材】センターのオジサンとちょっとお話が出来ました

 せっかくここまで来たんだから、ただ見てるだけでなく、センターのオジサンを捕まえて、あれこれ質問しました。質問されてもいるんですが…。正式な形でインタビューして、もっと突っ込んだことを訊きたいです。

● 昨晩の『Red Dirt Boogie』コンサートは行きましたか?

 ええ。素晴らしかったですね。どの曲がいちばん良かったですか?

RDB.jpg


● 最後に皆で歌った〈Further On Down The Road〉です。

 タージ・マハルは最高でした。

● さすがに歩くのは大変そうでしたが、歌とハーモニカは絶好調でしたね。

 1stセットで登場したジョイ・ハージョはどうでしたか?

● サックスを抱えながら、主に詩の朗読をやった人ですか? 全く知らなかったので、コンサート終了後にネットで調べました。

 彼女はアメリカの桂冠詩人です。アメリカ先住民の血を引いてます。こちらに住んでるので、センターのイベントにも協力してもらってます。
 ところで、タルサは初めてですか? 目的は何ですか?

● ボブ・ディラン・センター訪問です。それから、もちろんウディー・ガスリー・センターも。そして、リオン・ラッセルのチャーチ・スタジオです。2/6にセンター主催のジェシ・エド・デイヴィス・トリビュート・ショウがあることを知って、今週ここに来ました。こんな企画のコンサート、日本では見れませんから。チャーチ・スタジオには《Time Out Of Mind》のレコーディングで使われたNEVEのコンソールがあって、ビックリしました。

 数年前にスタジオが購入したんです。修理して実際に使えるようにするのに、相当苦労したとも聞きました。

● そもそも、ボブ・ディラン・センターはどうしてタルサに作られたんでしょうか?

 ディランが決めたんです。ウディー・ガスリー・センターがここにあったからです。ここを見ての感想は?

WGC16.jpg


● タブレットで貴重な音源を聞くことが出来て楽しいです。

 ウディー・センターのほうはもう行きましたか?

● はい。まさにアメリカの歴史です。こちらも含めて、見応えがあって時間が足りません。

 動くウディーがうつってるフィルムは全部で十数分しかないんですよ。



● ボブのテープに関して、最近新たにコレクションに追加された音源はあるんですか?

 ええ。いくつかは。ハイスクール時代のバンドでリトル・リチャードの曲を歌ってるものもありますよ。

● 《Blood On The Tracks》のミネアポリス・セッションのテープは見つかったんですか?

 はい。

● 本当に? いつ聞けるようになるんでしょう?

 それはディランのマネジメントが決めます。マネジメント次第です。

● 1976年のソルトレイク・シティー公演は見つかったんですか?(この記事を受けての質問)

 いいえ。

● オーディエンス・テープも見つからないんですか?

 いくつかの例外は除いて、オーディエンス・テープまでは収集してません。

● スタジオ・セッションのテープも全てこの建物のどこかに保管されてるんですか?

 オリジナルのマスター・テープは保管とセキュリティーの関係で別所にあります。ここにはデジタル化したものがあります。ここでやってることには、マスター・テープは必要ありませんから。
 向こうのビデオ上映室で少し見ることが出来ますが、現在は1966年ヨーロッパ・ツアーのフィルムの復元作業を行なっています。

● かなり画質がアップしてますね。もうすぐ、その成果の全てを見ることが出来るんですか?

 期待して待っててください。

● 向こうの部屋にあるのはボブ関連書籍ですか?

 そうです。フォークロア・センターのイジー・ヤングの蔵書もこちらに移しました。

● ノーベル文学賞の頃、ストックホルムにボブのコンサートを見に行った際、フォルクロル・セントルムを訪問してイジーに会いました(ここを参照)。イジーは高齢のために閉鎖を考えていて、蔵書の寄贈先が一度は決まったんだけど結局断られちゃったとかで、困ってるところでした。

 イジーが亡くなった後に、娘さんからこちらに連絡がありました。

● イジーのコレクションの新しい家が見つかって本当に良かったです。図書室ちょっと見たいなあ〜。

 いいですよ。でも写真は撮らないでくださいね。

[ということで、図書室滞在時間は1分ほどでしたが、『Philosophy』本の各国のエディション、『The Telegraph 』『The Bridge』全冊、歌詞集の中国語バージョンが目に入りました]

歌之國土: 馬世芳的巴布.狄倫六講 (文學森林) (Traditional Chinese Edition) - 馬世芳
歌之國土: 馬世芳的巴布.狄倫六講 (文學森林) (Traditional Chinese Edition) - 馬世芳
  ↑馬世芳さんの最新本

● 『The Bridge』のいくつかには私の書いた記事が載っています。[歌詞集の中国語バージョンを指さしながら]《Blonde On Blonde》の部分を担当した馬世芳さんは私の友人です。『Philosophy』の中国語訳も今年に入ってから出たんですが、こちらも彼が担当しました。間もなくここに入ることになるでしょう。

 センターのドアを入ってすぐのところに鉄のオブジェがあるのに気づきましたか?

BDC16.jpg


● はい。それも見れて良かったです。いろいろ質問に答えていただき、本当にありがとうございました。また、ここに来ます。

 とは言ったものの、再訪の機会はあるかなあ?

Bob Dylan: Mixing up the Medicine - Davidson, Mark, Fishel, Parker
Bob Dylan: Mixing up the Medicine - Davidson, Mark, Fishel, Parker

Woody Guthrie Sings Folk Songs - Guthrie, Woody
Woody Guthrie Sings Folk Songs - Guthrie, Woody

An American Sunrise: Poems (English Edition) - Harjo, Joy
An American Sunrise: Poems (English Edition) - Harjo, Joy

「ジューダス!」ロック史上最も有名な野次: マンチェスター・フリー・トレード・ホールに至る道 (ロックンロール叢書) - CP・リー, 加藤正人
「ジューダス!」ロック史上最も有名な野次: マンチェスター・フリー・トレード・ホールに至る道 (ロックンロール叢書) - CP・リー, 加藤正人

* * * * * * * * * *


🌟Temuの宝探しに挑戦!超お買い得キャンペーンや大幅割引はこちらをクリック!➡️ https://temu.to/k/uugigs2u8zk 🎉
もう一つのサプライズ!https://temu.to/k/u996oo1udwdをクリックして私と一緒に稼ぎましょう!
posted by Saved at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bob Dylan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月26日

リンゴ、ポール死亡説の記事を書いた張本人と会う

LaBour.jpg



 先頃リリースしたカントリー・アルバムが好評のリンゴ・スターですが、1969年にミシガン大学の学生新聞にポール死亡説の記事を書いた張本人、フレッド・ラボアとご対面! ラボアは「トゥー・スリム」(痩せすぎ、ガリガリ)という芸名で、カントリー・ミュージシャンとして活躍しています。ふたりはどんな話をしたんでしょう? ポール死亡説についても話したのでしょうか?

ポール・マッカートニー死亡説大全: ビートルズ末期に起こったロック史上最大の珍事 - アンドリュー・J・リーヴ, 加藤正人
ポール・マッカートニー死亡説大全: ビートルズ末期に起こったロック史上最大の珍事 - アンドリュー・J・リーヴ, 加藤正人

Look Up [12 inch Analog] - Ringo Starr
Look Up [12 inch Analog] - Ringo Starr

ルック・アップ (SHM-CD) - リンゴ・スター
ルック・アップ (SHM-CD) - リンゴ・スター
posted by Saved at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | Beatles | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月25日

ジェシ・エド・デイヴィス展とトリビュート・ショウ

 ボブ・ディラン・センターの2階の中央ではオクラホマ州出身のギタリストで、ボブのレコーディングに参加したという縁もある伝説のギタリスト、ジェシ・エド・デイヴィスの特別展『Jesse Ed Davis: Natural Anthem』が開催されてました。2/6にはボブ・センター主催で『Red Dirt Boogie: A Concert Tribute to Jesse Ed Davis』というコンサートがタルサ・パフォーミング・アーツ・センターで行なわれましたが、当然、それとタイアップした企画です。

JED14.jpg


 センター壁にあった宣伝↑。
 こんなYouTUbe動画も作られました。







 ジェシ・エドが使ってたテレキャス。その後ろは参加アルバム。

JED3.jpg


 会場はこんな様子。映像ではバングラデッシュのコンサートとロックンロール・サーカスが大きくフィーチャーされてました。

JED9.jpg


 さまざまな写真やジェシ・エドゆかりの物品がある中に、ミック・ジャガーとキース・リチャーズのサイン入りの《It's Only Rock'n'Roll》もありました。でも、どれがキースのサインなんでしょう?

JED2.jpg


 ジェシ・エドはボブだけでなく、ジョンとジョージ、リンゴとも共演経験があり、こんなビートルズ関連のコーナーもありました。何と、ジョンがジェシ宅の留守電に残したメッセージもタブレットをかざすと聞くことが出来るんです。何を言ってるのかは私の頭部に付いてる耳という名の節穴ではわかりませんでしたが…。(たぶん、飲みの誘い?)

JED7.jpg


*  *  *  *  *


 ボブ・ディラン・センターではただ物品を展示するだけでなく、コンサート等のイベントにも力を入れていく方針なのだそうです。センターは1月末には《Blood On The Tracks》50周年記念コンサート『Shelter from the Storm: A Celebration of the 50th Anniversary of “Blood on the Tracks” 』をケインズ・ボールルームで開催して大成功したばかりですが、続いて2/6(木)には、タルサ・パフォーミング・アーツ・センターでジェシ・エド・トリビュート・ショウ『Red Dirt Boogie: A Concert Tribute to Jesse Ed Davis』を行ないました。海外に行く時には現地でコンサートを見ることにしてる私は、スケジュールを調整してこちらも見ることに(ボブの3月末のタルサ公演が発表になったのは、旅行の予定が全部決まり、あらゆるものにキャンセル料が発生するようになった時点で。まったくも〜)。

BDC-JED-RDB-Square-qxxjfhg4uyq54dohv8lemnf5v2epoab7jotpxalbek.jpg


 で、ジェシ・エド及び出演者のことは名前と超代表曲くらいしか知らない私は、このYouTubeチャンネルで一夜漬けをしたのですが、10分の動画で予習が足りるわけがありません。



 下のものはショウの翌日にfacebookに掲載されたセットリストです。

RDBSetlist.jpg


 少し付け加えておくと、まずはボブ・ディラン・センターのセンター長、スティーヴン・ジェンキンスによるコンサート開催の挨拶と、出版されたばかりのジェシ・エドの評伝『Washita Love Child: The Rise of Indigenous Rock Star Jesse Ed Davis』の著者、ダグラス・ミラーのスピーチ、そして、地元の先住民のグループによるパフォーマンスがあり、その後、今回のショウのハウスバンド、ザ・グラフィティ・バンドが登場しました。記憶が正しければ、2曲目か3曲目が〈When I Paint My Masterpiece〉でした。
 紙1枚目がショウの第一部途中から登場したアメリカの桂冠詩人、ジョイ・ハージョのセットです。2枚目はジャクソン・ブラウン、3枚目はタージ・マハルです。最後の曲は皆で歌いました。ジャクソン・ブラウンとタージ・マハルは2日後にはサンフランシスコで行なわれたジョーン・バエズ主催のチャリティー・コンサートにも出演してるので、超働き者です。
 ジャクソンのセットの半分は詩の朗読で、しかもボブの〈Watching The River Flow〉のカバーも披露してるということで、異例のパフォーマンスだったと思います。ショウの模様はビデオで正式に撮影してたので、いつか発表されるといいですね。

JED1.jpg


 ↑最後に皆で〈Further On Down The Road〉。

Washita Love Child: The Rise of Indigenous Rock Star Jesse Ed Davis - Douglas K. Miller, Joy Harjo - foreword, Kaipo Schwab, Tantor Audio
Washita Love Child: The Rise of Indigenous Rock Star Jesse Ed Davis - Douglas K. Miller, Joy Harjo - foreword, Kaipo Schwab, Tantor Audio

Jesse Davis - Davis, Jesse
Jesse Davis - Davis, Jesse

She Had Some Horses - Harjo, Joy
She Had Some Horses - Harjo, Joy






posted by Saved at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jesse Ed Davis | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月24日

【聖地巡礼】リオン・ラッセルのチャーチ・スタジオ

 タルサに来たら、リオン・ラッセルが作ったチャーチ・スタジオにも必ず寄りましょう。ダウンタウンから3rdストリートを延々と25分ほど歩き続ければ、疲れた頃に到着する距離です。天気が悪い日や、反対に良すぎてカンカン照りの日はタクシーを手配したほうがいいでしょうけど。

Chrch Map.jpg


 実際にミュージシャンが来てレコーディングに使用してる現役のスタジオなので、自由見学というわけにはいかず、ガイド付のツアー(30〜40分)となるので、ウェブページからの予約が必要です(こちらは65歳以上がシニア)。

Chrch1.jpg


Chrch2.jpg


 今の入口↑に行くと、リオンの銅像がお出迎え。私が訪問した時のガイドはマイクさんという方でした。まずは外の説明から。本当に教会だった建物を買い取ってスタジオに改造したそうです。こちら↓がオリジナルの入口。ドアにあいた丸い穴は、リオンがそこから外を覗いて誰が来たか確認するための小窓。リオンの背丈に合わせて作られたんだとか(私のおでこより上の高さでした)。

Chrch3.jpg


 階段の縁がところどころ欠けてるのは、機材を運び込む際にぶつけた跡↓。

Chrch4.jpg


 ロビーにはリオンの生い立ちや、ミュージシャンとしての活動を紹介した展示があります。バングラデシュのコンサートのコーナーもあったので、ただ説明を聞いてるだけの受身な態度ではいけないと思い、マイクさんが恐らく知らないであろう事実(クラウス・フォアマンから聞きました)を教えました。



 当初はクラウスがボブのバックでベースを弾く予定でしたが、久しぶりのステージってことで超緊張していたボブは、最後の瞬間に、知ってる人のほうがいいってことで、リオンにお願いしたそうなのです。それがなかったら、〈Just Like A Woman〉でボブとジョージとリオンが1本のマイクに向かってコーラスで歌うシーンはなかったでしょう。映画がDVD化された際に入ってたボーナス映像に、リハーサルでクラウスがベースを弾いてるようすがしっかりとうつってます。

Chrch5.jpg


 ロビーの端にはツアー用の機材ケースが↑。

Chrch6.jpg


 階段を上がった2階には誰かがエリック・クラプトンのツアーで使用した機材ケースが↑。マイクさん :「うちにあるのは全部本物ですよ。写真もどうぞ」 この奥にコントロール・ルームとスタジオがあります。

Chrch7.jpg


 私にとっての目玉は、ボブ・ディランの《Time Out Of Mind》で使用され、ジャケットにも写ってるNEVEのコンソール↑。元の所有者はダニエル・ラノワです。購入時にはかなりボロボロで、使える状態になるまでレストアするのにかなり苦労したんだとか。

Time Out Of Mind (Gold Vinyl) [12 inch Analog] - Bob Dylan
Time Out Of Mind (Gold Vinyl) [12 inch Analog] - Bob Dylan

 スタジオ内のドラムセットはジェイミー・オールデイカーのものだそうです。スタジオから出たすぐのところにトイレがあるのは、リオンが足が悪かったからだとのこと。(写真はなし)
 3階には、2階のスタジオを見下ろせる窓のついた部屋があります。ここでミュージシャンや関係者がくつろいだそうです。元教会だけに、ステンドグラス風のこういうかわいい肖像画がありました。リオンとジョージ、エリック、ウィリーはわかりましたが、残り2人は誰だ? ハーモニカ・ホルダーの人はボブには見えません。

Chrch8.jpg


Chrch9.jpg


Church10.jpg


Chrch11.jpg


Chrch12.jpg


 これはリオンが座ってた椅子↓。

Chrch13.jpg


 タージ・マハルの最新アルバム《Swingin Live At The Church In Tulsa》はここで録音されたものなのだとか。1階奥にはTシャツ等のおみやげ売場とバー(ここだけ、3rdストリート側のドアから予約なしでも入れます)がありました。

Swingin Live At The Church In Tulsa - Taj Mahal Sextet
Swingin Live At The Church In Tulsa - Taj Mahal Sextet

 その後、リオンのコンサートを見たことがあるかと訊かれたので、1991年の東京公演、1993年東京公演、2009年ブルーノート、最後に見たのが2011年3月のエルトン・ジョンのMSG公演(デュエット・アルバムを作った直後)ですと答えました。それから、タージ・マハルも出演するこの晩(2/6)の『Red Dirt Boogie』コンサートの話で盛り上がり、マイクさんも行くとのことでしたが、会場で探したものの再会は叶いませんでした。

Chrch15.jpg


Chrch16.jpg


 帰る時に気づいたんですが、こんな標識がありました。タルサはリオン・ラッセルの町です。
posted by Saved at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Leon Russell | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする