2012年08月05日

ボブ・ディランと4時間半談笑した女性の思い出話

 20年前の7月12日の深夜から翌日早朝にかけて、フランスのリゾート地、ジュアン・レ・パンでボブ・ディランと4時間半も楽しく会話に興じたイギリス人夫婦がいました。今回【ISIS Selection 06】として紹介するのは、この時の様子を奥さんが書いた手記です。ジャーナリストや評論家を相手に半分はぐらかしのような回答に終始するさまは、私達が雑誌や本でよく見かけるボブですが、一介のファンを相手に仕事抜きでストレートな会話に興じるボブは超レアじゃないですか。

 

【ISIS Selection 06】 真夏の夜の夢の4時間半

by ペイトリス・ハミルトン
forkN

(ISIS Selectionバックナンバーはこちら↓)
http://forkn.jp/user/heartofmine2011/books

 私も広島(1994年)と秋田(1997年)でボブに会った時の話を『If You See Him Say Hello』という本の一部(p.135〜137)として書きました。英語で文章を書くのは不得意なので変な箇所があったら修正しておいてくださいとお願いしたところ、本が出来上がってみたら、一番肝心な部分がオーバープロデュース的な状態になってしまっていました。いい機会なので、この場で修正しておきましょう。p.137 13〜14行目、秋田で再度会った時に「前回、広島で会ったの覚えています?」と質問した箇所です。ボブの返答は:

"Oh sure, that's right. Yeah, I remember"

となっていますが、この部分は正しくは"Yeah yeah yeah"です。原稿にもこう書いたはずなのですが…。広島である女性が同じような質問をした際にも、ボブの返答は"Yeah yeah yeah"だったので、これがこういう質問をされた際の、ファンをがっかりさせないための返事の定型なのかもしれません。みなさんは似たような質問をして、どういう返事をもらいましたか?

 

 別の人も1992年7月12日深夜の出来事を記しています。ペイトリスの手記にも登場するジョン・ヒュームというイギリス人ボブ・ファンが、バンドのメンバーが街角でバスキングするシーンに遭遇し、その模様の写真をエッセイ付きで『I've Been Shooting In The Dark Too Long』で紹介しています。ヨーロッパ・ツアー最終公演が無事終了したことで、あの晩はボブもバンドのメンバーも開放的な気分だったのでしょう。

  

 大変悲しいことに、数多くの優れたボブのステージ写真を撮影し、それをISIS誌等で惜しまず発表して私達を楽しませてくれたジョンは、7月末にこの世を去りました。七夕の日にザルツブルクで久しぶりに会ったばかりなので、突然の訃報にショックを隠せません。
posted by Saved at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Bob Dylan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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