2017年11月23日

ユニオン・カレッジ教授が尼僧に助けてもらってボブ・ディランを隠し撮り

 《Trouble No More》の発売を機に、些細なんだけど面白い事実の証言が世に出てきて、楽しい今日この頃です。

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ユニオン・カレッジ教授が尼僧に助けてもらってボブ・ディランを隠し撮り
文:マイケル・ホシャナデル(ザ・デイリー・ガゼット)


 ウェスト・ソーガティーズ生まれ(後にニューヨーク州ニスカユナ----オルバニーの近く----に転居)の写真家、ユニオン・カレッジ教授のマーティン・ベンジャミンは、ボブ・ディランとは昔から接点があった。
 ベンジャミンは、10代だった頃に、当時ウッドストックで暮らしていたディランが郵便局に入っていくのを目撃した。彼はスターを一目見ようと、回れ右をして郵便局の中に戻った。ディランが1980年4月にザ・パレスで2回公演を行なった時、ベンジャミンもそこにいた。ディランはショウの撮影を禁止していたが、ベンジャミンにはカーロッタ・デュアーテという友人がいた。ボストン出身の写真家でカトリック教会の尼僧をやっている彼女に、機材を持ち込みを手伝ってもらったのだ。彼はディランがギターを高く掲げ、天を指しているショットをものにした。(ディランは同年夏にリリースのアルバム《Saved》に収録されたキリスト教の歌を歌っており、多くの尼僧や牧師は無料で会場に入ることが出来た)
 初日の晩の後、ベンジャミンはフィルムを現像し、紙に焼いた。彼はバンドメンバー(その後、ディランが密かに結婚することになる女性シンガーも含む)がディランと同じフレームに入ってる写真を丁寧に撮影していた。2晩目のショウの後、ベンジャミンはプリントした写真を持って、ディランのバンドが宿泊していると聞いていたベスト・ウェスタン・ホテルに行った。彼はバーでバンドメンバーに、ディランと一緒に写っているステージ写真をプレゼントした。
 ベンジャミンが望んでいた通り、ひとりのバンドメンバーが彼を脇に連れていき、ディランがステイト・ストリートのウェリントン・ホテル(今はもうない)に泊まっていることをこっそり教えてくれた。彼が急いでウェリントンに行って、ロビーで張り込んでいると、午前3時頃、ディランとボディーガードがエレベーターから出てきてロビーに出てきた。ディランが通りかかった時、ベンジャミンはカメラを持ち上げて、写真を撮らせてくれとお願いした。頭が振り向いた。
 ディランは言った。「どうしてオレの写真が欲しいんだい?」
 ベンジャミンははっきり言った。「昨日と今日、2回ショウを見て、素晴らしかったからです」
 すると、ディランは立ち止まった。「気に入ってくれたのかい?」 ふたりはウェスト・ソーガティーズについて話し、ベンジャミンは天を指してるショットの大判プリントをディランにプレゼントした。この写真はソニーからリリースされた《Trouble No More / Bootleg Series #13》でも使われた。11月3日にリリースされたこのアルバムには1979年〜1981年のディランの音楽が収録されている。

The original article "The night a Union professor secretly photographed Bob Dylan" by Michael Hochanadel/For The Daily Gazette
https://dailygazette.com/article/2017/11/16/the-night-a-union-professor-secretly-photographed-bob-dylan-and-later-met-him


   
posted by Saved at 19:30| Comment(0) | Bob Dylan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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