2018年03月04日

幻のドラマー、ジミー・ニコルの伝記映画制作決定:「ロックンロール探偵」インタビュー

聞き手:ボブ・ウィルソン


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[この人がジム・バーケンシュタット]


 ビートルズの5番目のメンバーは誰か?というのはよく議論の種になることだが、ドラマーのジミー・ニコルというのが一番妥当な答えだろう。ロックンロール探偵の異名をとるジム・バーケンシュタットは、2013年に出版した『The Beatle Who Vanished』(消えたビートルズのメンバー)において、ビートルズにとって初の大ツアーで、ジミー・ニコルが一時的にリンゴの代役を務めた件をじっくり語っている。ニコルの物語に興味をそそられた者は多く、現在、この本に基づいて映画の制作が進行中だ。ジムが今後のお楽しみを少し教えてくれた。



ジミー・ニコルと『The Beatle Who Vanished』について教えてください。

 『The Beatle Who Vanished』はジミー・ニコルについて歴史的調査を行なった世界初の本です。無名のドラマーがいきなりリンゴの代役に抜擢されて、ビートルズ初のワールド・ツアーを大惨事から救うという大冒険を行なったことは、彼の伝説のごく一部に過ぎません。13日間の名声は世界中の新聞の見出しになりましたが、ニコルはブラックリストに載ったり、裏切られたり、他にもドラッグ、離婚、破産といった謎に満ちた人生をたどり、最終的にはどこかに消えて生死すらわからない状態になってしまいました。
 ガービッジというバンドのドラマーで、ニルヴァーナ、フー・ファイターズ、スマッシング・パンプキンズ、ポール・マッカートニーをはじめ、いろんなアーティストのプロデューサーとしても有名なブッチ・ヴィグは、この本について、「面白い謎解きみたいな本だ。ハードコアなファンだけでなく、彗星の如くポップのスターダムにのし上がり、その後、地上に不時着するような人生を理解したいと思う人も必読だ」って言ってました。

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『The Beatle Who Vanished』に基づいた映画が現在制作中とのことですが、どのような経緯で作られることになったのでしょう? 誰が関与しているのですか?

 アレックス・オービソン(ロイ・オービソンの息子)が、ある日、ロイ・オービソンのfacebookページを見ていて、ファンがジミー・ニコルに関して私が書いた記事の1つをシェアしてるのに気づいたんです。アレックスもドラマーで、ナッシュヴィルで束の間の名声の話をたくさん見聞きしていたので、ニコルの話に好奇心をそそられ、友人であるアシュリー・ハミルトン(ジョージ・ハミルトンの息子)に話したんです。優れたシンガーである彼も、音楽産業の浮き沈みを体験していました。ふたりはこの本を取り寄せて読んで気に入り、面白い映画になりそうだと思ったんです。ということで、ある日、突然、私のところに彼らの弁護士から問い合わせのメールが届きました。本を映画化するオプション契約を結ぶことに興味はございませんか、という。それ以降のことは皆さんがご存じの通りです。既に彼らがスタジオと契約し、映画は今年プリプロダクションの段階に入ります。公表していい段階になり次第、あなたのサイトの読者に喜んで情報を提供する予定ですよ。

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ジミー・ニコルに関して、あれから新たに判明したことはあるのですか?

 あります。本の出版の面白いことの1つが、それを読んで、もしくは、書評等を読んだ多くの人が、著者に連絡を取って、該当の人物について知ってる情報を教えてくれることです。私はスコットランドのエディンバラまで行って、ジミーにとって最初の従兄弟となった人物、ロニー・ニコルに会いました。ロニーは数十年間、ジミーと連絡を取っていて、誰も知らない素晴らしい情報をたくさん持っていました。私は映画の公開に合わせて増補改訂版を出そうと考えています。章を1つ追加して新情報に当てる予定です。

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有名人から仕事の依頼の電話がかかって来るのはどんな感じなのですか? 弁護士や代理人との話が済んだ後、そういう人と直接話すというのは?

 ある晩、オリヴィア・ハリスンから電話があったのを覚えています。「マーティー(マーティン・スコセッシ)と話してたんですが…」って。彼とジョージ・ハリスンの生涯に関する映画について相談してたんだけど、映画の内容の歴史的考証はやりたくないかという内容でした。言うまでもありません。心臓発作を起こしそうになりながら、そう答えました(笑)。ということで、3年間、『George Harrison: Living in the Material World』という素晴らしい映画の作業をしました。この映画はエミーで2冠に輝きました。とても名誉なことです。

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一介の男が、13日間だけビートルズのメンバーになるって、どんな感じだったのでしょうか?

 難しい質問ですね、ボブ。該当の人に質問するしかないでしょう。ジミー・ニコルの場合、私が本でも書いた通り、自分のグループでビートルマニアを再現出来るかもと考えたようです。ニコルは2回、バンドを作ってるのです。1964年秋と1965年冬に。どっちも目標はメジャーなポップ・バンドになることです。レコーディング契約をして、大規模なツアーを行なうことが出来ました。その結果どうなったかは『The Beatle Who Vanished』をお読みになってください。13日間ビートルズのメンバーだったことが彼の一生にどんな影響を与えたのかがわかります。

あなたのこれまでの仕事に興味を持った人は、どこでそれを知ることが出来ますか?

 私の過去の仕事は www.rockandrolldetective.com に載っています。テレビや映画の仕事については http://www.imdb.com/name/nm2844636/ にあります。『The Beatle Who Vanished』についてもっと知りたい方は www.thebeatlewhovanished.com へどうぞ。


The original article "An Interview with the Rock & Roll Detective" by Bob Wilson
http://beatlesmagazineuk.com/meeting-the-beatles-interview-with-the-rock-roll-detective/
Reprinted by the permission of Jim Berkenstadt

   
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