2013年11月24日

【参考資料】1972年1月21日チャック・ベリーのコンサート

 ミス・オーデルことクリス・オーデルがビートルズ、ストーンズ、ボブ・ディランのスタッフを務めた経験を綴った本『ミス・オーデル』のp.209〜210(英語版ハードカバー)に、ストーンズが『Exile On Main St』の総仕上げでロサンゼルスに滞在している際、ミック・ジャガー、キース・リチャーズと一緒にチャック・ベリーのコンサートを見に行ったことが書いてありますが、これがその時の写真だそうです。

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 チャック・ベリーは自分のバンドを持たず、ツアーの先々で適当にミュージシャンをピックアップすることで知られていますが、1972年1月21日、ハリウッド・パラディアム公演でのバック・ミュージシャンは、カール・レイドル、ジム・ゴードン(デレク&ザ・ドミノスのリズム・セクション!)、そしてドクター・ジョンという豪華オールスター状態。ドラム・セットの向こうにいるのがキースでしょうか。音は残ってないのかなあ?

   

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2012年11月18日

NY Rock'n'Roll Life【3】チャーリー・ワッツのドラムスティックを顔面で受け止めたぜ

 10月半ばにフジテレビのロック映画特集でビートルズの『マジカル・ミステリー・ツアー』とボブ・ディランの『ドント・ルック・バック』、ローリング・ストーンズの『ギミー・シェルター』が放送されました。中でも今回放送された『ギミー・シェルター』は、四半世紀前に買ったアメリカ盤レーザーディスク(とはいうもののメイド・イン・ジャパン)しか持ってない私とっては、丁寧についていた字幕がかなりグーなので、テレビのハードディスクからしばらくは消去することが出来ません。
 今回のビンキーの話は映画『ギミー・シェルター』とライヴ・アルバム《ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト》を今までよりも+αで楽しむことが出来るようになるものです。結成50周年ということで騒がれているローリング・ストーンズですが、今回紹介する記事が盛り上がりにコショウひと振り分くらい貢献出来れば幸いです。 (下の「記事本文を読む」をクリックしてください)

  

 ビンキー・フィリップスの話はまだまだたくさんあるので、いずれForkN等を利用して、ひとつのeBOOKとしてまとめる予定です。これまでの記事や『ポール・マッカートニー死亡説大全』、【ISIS Selection】はiPadやiPhone、スマホでも読んでいただきたいのですが、表示具合とかいかがですか?




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2012年01月31日

ミック・ジャガーとの日々:ヨーロッパ'73ミキシング秘話

images.jpg 1974年9月、ニューヨークのA&Rスタジオではボブ・ディランが『血の轍』をレコーディングしており、セッションの一部にはミック・ジャガーも同席したことが知られています。『Simple Twist Of Fate: The Making Of Blood On The Tracks』や『Stolen Moments』等に書いてあることを総合すると、少なくとも17日と18日のセッションにおじゃましていたようですが、どの本にもミックがニューヨークにいた本当の理由は書かれていません。たまたまニューヨークにいたのでスタジオに遊びに来たのかと思ったら、実はそうではないようです。ミックは同じスタジオで、『Nasty Music』『Bedspring Symphony』『Brussels Affair』『Tour De Force』『Europe '73』等の有名ブートレッグになったラジオ・ショウ用のミキシング作業を監修していたのです。しかも、『血の轍』のレコーディングとこのブリュッセル公演のミキシングの実務は、同一人物の手によって行なわれていました。
 1990年2月の初来日公演以来、ストーンズはツアーの際にはかならず日本に来て、東京ドームで何度もコンサートをやるバンドになりましたが、それ以前は、日本で見るのは不可能で、見たければ海外に行かなければいけない敷居の高いバンドでした。インターネットなどなかったので、普通の音楽ファンには海外事情は全くわからず、ストーンズのコンサートを見て日本に帰って来た人は、それこそジョン万次郎級の扱いをされていました。そんな時代において彼等のコンサートのわずかな一部でも体験させてくれたのが前述のブートレッグだったのです。
images-1.jpg 私は大学1年の時に先輩(しばらく音沙汰はありませんが、優秀な人だったので今は法曹界で大活躍中でしょう)から『Tour De Force』を借りて聞きまくった後、自分でもいくつかのバージョンを買いました。1973年ブリュッセル公演はストーンズ・ファンにとって必修科目のようなもので、キースのカッティングのニュアンスやミック・テイラーの流麗なソロ、ミック・ジャガーのMCなどは耳にタコ状態の人も多いでしょう。つい最近『The Brussels Affair』と題された音源がオフィシャルHPでダウンロード販売されましたが、オフィシャル・ブートレッグにありがちな海賊盤と同音源ではなく、違うミックス、違う演奏が多数含まれていることは、私ですらすぐに分かりました。
 ストーンズが日本には入国不可能と思われていた時代に日本のストーンズ・ファンをトリップさせていた音源には、こんな裏話がありました…。




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