それで、私がずっと不思議に思っているのが、こんな事件を起こしておきながら、ヘルズ・エンジェルズがサンフランシスコのロック界と仲が悪くなっていないことです。1976年11月にウィンターランドで行なわれた『ザ・ラスト・ワルツ』の詩の朗読コーナーにはローレンス・ファーリンゲティやマイケル・マクルーアといった大御所に混じってスウィート・ウィリアムが登場し、自作(?)の詩を披露すらしているのです(1:02:25〜1:06:10)。
もちろん、スコセッシ監督のあの映画には登場していませんが、コンサート当日に会場のロビーや廊下のテレビで流していたノーカット映像にはしっかり映っています。ただし、左半身が麻痺し、杖をついています。アップルやオルタモントでは大活躍(?)していたのに、いったいどうしたのでしょうか?
アル・アロノヴィッツの《The Blacklisted Journalist》にこんな悲しい話が書いてありました。
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