2014年09月10日

NY Rock'n'Roll Life【28】ジミヘンのバカ野郎! そのレスポール、オレのものになるはずだったのに!

 レスポールというと思い出すのが「ジミー・ペイジ、ケチ伝説」です。お金が儲かってるのに新品じゃなくて中古のレスポールを使ってるなんて、ジミーってケチだよね、と私のような無知でミーハーなロック・ファン(特にMUSIC LIFE誌の愛読者)はよく言ってました。私が中学生の頃(1970年代後半)には、楽器屋に行けばレスポールのコピー・モデルがごろごろ並び、ギブソン社製のレスポールも店の看板の高級品として20〜30万円くらいで置いてあったので、「ケチでない」お金持ちなら容易に買えるはずだと考えたのは、私だけではなかったのでしょう。しかし、あの頃見たそこそこの値段のレスポールはあくまでリイシューや新シリーズのものであって、レスポールが1952〜60年に製造され、その後リイシューが発売されるまで約8年間ものブランクがあったことを知ったのは、硬派な研究者たちによるここ四半世紀ほどの地道な啓蒙活動のおかげです。ジミー・ペイジがプロのミュージシャンとして活動を始めた頃(1960年代半ば)には、レスポールは製造されておらず、欲しかったら状態の良い中古を見つけるしかありませんでした。決してケチだったからではありません。ジミー、ごめんなさい。
 ビンキーもレスポールに魅了された人のひとりです。彼がレスポールを入手した経緯や、そのレスポールにまつわる数奇な物語は既に当ページで紹介済ですが、今回紹介するのは、以上の記事に書かれていることの数年前の出来事を語っている内容です。

  


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2014年03月22日

ビンキー・フィリップス『Vintage Guitar』2014年5月号に登場

 このブログで連載が続いている【ニューヨーク・ロックンロール・ライフ】は、ビンキー・フィリップスが米ハフポストに書いている大量の記事の一部を邦訳掲載しているものですが、Vintage Guitar誌がビンキーに取材し、2014年5月号で貴重なギター・コレクションを紹介しています。
 3月22日(土)現在、下記サイトでこの号が無料で読めるので、是非チェックしてください。

http://www.vintageguitar.com/freedigital/

VGBinky.jpg


【3/24追記】
 KISSの3回目のリハーサルに行ったぜでビンキーが参加したと語っている〈Rotten To The Core〉のデモですが、youtubeで聞くことが出来ます。約1年前にアップされ、私が今さっき聞いたのが399回目の再生だった模様。

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2013年03月05日

【補足】ジョージ・ハリスンの「ルーシー」その後

 NY Rock'n'Roll Life【12】「オッパイのついたキース・リチャーズと1958年製レスポール」に少し登場したギブソン・レスポール「ルーシー」に関して、その後の話がPLAYER No.566/2013年4月号 p.184に載ってまいます。ノーマン・ハリスというヴィンテージ・ギターの伝説的コレクター/バイヤー/セラーのインタビューが載っているのですが、「ルーシー」は盗難にあった後、ハリウッドのある楽器店でメキシコの人に買われ、ノーマンがそれを取り返すのに尽力したのだそうです。この話は『Beatles' Gear』にも載っていません。

   

【追記】この記事投稿直後に、この話は1987年のGuitar World誌に詳しく載っていて、邦訳がギターマガジンに掲載されたという情報をいただきました。ありがとうございます。
 
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