レスポールというと思い出すのが「ジミー・ペイジ、ケチ伝説」です。お金が儲かってるのに新品じゃなくて中古のレスポールを使ってるなんて、ジミーってケチだよね、と私のような無知でミーハーなロック・ファン(特にMUSIC LIFE誌の愛読者)はよく言ってました。私が中学生の頃(1970年代後半)には、楽器屋に行けばレスポールのコピー・モデルがごろごろ並び、ギブソン社製のレスポールも店の看板の高級品として20〜30万円くらいで置いてあったので、「ケチでない」お金持ちなら容易に買えるはずだと考えたのは、私だけではなかったのでしょう。しかし、あの頃見たそこそこの値段のレスポールはあくまでリイシューや新シリーズのものであって、レスポールが1952〜60年に製造され、その後リイシューが発売されるまで約8年間ものブランクがあったことを知ったのは、硬派な研究者たちによるここ四半世紀ほどの地道な啓蒙活動のおかげです。ジミー・ペイジがプロのミュージシャンとして活動を始めた頃(1960年代半ば)には、レスポールは製造されておらず、欲しかったら状態の良い中古を見つけるしかありませんでした。決してケチだったからではありません。ジミー、ごめんなさい。
ビンキーもレスポールに魅了された人のひとりです。彼がレスポールを
入手した経緯や、そのレスポールにまつわる
数奇な物語は既に当ページで紹介済ですが、今回紹介するのは、以上の記事に書かれていることの数年前の出来事を語っている内容です。
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