2015年09月29日

ロバート・プラント死亡説

 ロバート・プラント死亡説なんてもんが流れたそうです。当然ガセねた。

http://www.ibtimes.co.in/hoax-busted-report-claiming-led-zepplin-lead-singer-robert-plant-dead-fake-648259

 
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2014年11月09日

オカルト史観でロックを語る『Season of the Witch』著者インタビュー

 今年の秋のロック系読書は、まず、ボブ・ディランの元側近の回想録『Another Side of Bob Dylan: A Personal History on the Road and Off the Tracks』(ヴィクター・マイムーデス談/ジェイコブ・マイムーデス著)から始まり、2冊目には、新刊ではないのですが(10年以上前に出た)、ジェリー・ガルシアのギタテクだった人の回想録『Home Before Daylight: My Life on the Road with the Grateful Dead』(スティーヴ・パリッシュ著)を読んでいました。が、読み終わらないうちにピーター・ビバーガル著『Season of the Witch: How the Occult Saved Rock and Roll』が届いてしまい、こっちがあまりに面白いので、ギタテク本はちょっと後回しになっています。

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 この本では、ビートルズは絶大な人気と影響力によってロックのオカルト化の確固たる素地を作っちゃったバンドになっています。ロックを東洋思想(つまり、キリスト教から見たら異教の神々)と結び付け、オレたちはキリストより人気があるぞ発言で、ロックが反キリストのスポークスマンになりうるというイメージを作り(本人にその気はなくても)、ポール死亡説騒動でレコードの逆回転再生やジャケットの深読み的解釈を一気に広めた(こっちも本人にその気はなかった)のが、ビートルズなのです。この本のタイトルにもなった「Season Of The Witch」を歌ったドノヴァンの影響も見逃すことは出来ないのだとか。
 もちろん、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、オジー・オズボーン、サイキックTV、スレイヤーといったこの手の話題の時には常連の人達も登場しますが、オカルト(広義にはファンタジー、SFも含む)映画やオカルト小説、オカルト漫画、オカルト・アニメ、オカルト・ゲームが、それぞれの時代のロック・ファン与えた影響も見逃していません。著者のヲタ度高いです。
 『Season Of The Witch』に残念な部分があるとしたら、写真等のビジュアル・イメージが皆無(本当にゼロ)であることです。この本を読む際に、横に置いとくと便利なのが『The Illustrated Beast: An Aleister Crowley Scrapbook (Weiser News)』(サンディー・ロバートソン著)でしょう。基本的にはアレイスター・クロウリーの生涯を豊富な図版とともに綴った本なのですが、ロバートソンはドアーズのマニアとしても知られている人で、ロックへの影響にも多数のページが割かれています。
 DANGEROUS MINDという面白サイトにピーター・ビバーガルが新著について語っているインタビューがあるのを発見したので、今回はそれを紹介しようと思いますが、インタビュー中に出て来るケネス・アンガーの映画作品のyoutube動画を参考資料として貼っておきます。まず、ミック・ジャガーがサウンドトラックを担当した『Invocation Of My Demon Brother』はこれです:



 ジミー・ペイジがサウンドトラックの制作を依頼されたものの、完成させることが出来ず、結局、ボビー・ボーソレイユに作ってもらった『Lucifer Rising』はこれです:



 怪しさ全開ですね。ちなみにジミー・ペイジ・バージョンのサウンドトラックはこれです:



 オフィシャル・サイトでの通販オンリーでアナログ・レコードが発売されましたが、送料を入れると結構な金額になってしまうのが難です。

  



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2014年03月16日

伝説のコンサート・テーパーの悲しい末路

 コンサートの録音というと、今でこそ専用スペースが設けられてることも時たまありますが、まだまだ一般的には密かにこっそりやることであり、会場では「無断で写真撮影、録音等を行なうことは堅く禁じられております」というアナウンスを聞くことが普通です。かつて記録媒体としてテープが使われていたことから、コンサートを録音する人は「テーパー」と呼ばれるようになって現在に至りますが、21世紀に入ってテープを使う人が殆ど絶滅状態であるゆえ、もっと適切な呼び方がそろそろ見つからないものでしょうか。
 それはともかく、世界中に名物テーパーがいて、それぞれが特に力を入れているバンドやミュージシャンや音楽分野、活躍する都市を持っているのですが、所詮日陰の存在なので表立って名前が出てくることは極めて稀です。しかし、既に故人で、しかも、録音したものがあまりに貴重ということで、ウィキペディアに登場しているのがマイク・ミラードです。
 ミラード本人は自分の録音が海賊盤になることを極度に嫌っていたようですが、レッド・ツェッペリンの1977年のロサンゼルス公演を収めた《For Badge Holders Only》《Listen To This Eddie》等、多数の有名ブートレッグの音源となっていることは周知の事実です。そして、今もなお、ミラード・テープのコピーか、コピーのコピー(それでもなお高音質)をデジタル・アーカイヴ化したものが、篤志家の手によって音源交換サイトにアップされ、全世界の音楽ファンに供給されています。
 グレイトフル・デッドのテーパーのほうが質・量ともに上だろうという意見もありますが(デッドのテーパーの苦労話も面白いので、機会があったら紹介したいです)、ミラード・テープのほうが神秘的なのは、比較的短命なバンドだったレッド・ツェッペリンのショウを数多く録音していること、方法が大胆であること、彼と親交のあった一部の仲間にしかコピーを配っていなかったことにも起因するのかもしれません。
 海賊盤がアナログ・レコードで出ていた1970〜80年代には、車椅子に機材を隠して会場に持ち込むケースもある「らしい」という噂は、太平洋のこっち側にも伝わってきていました。個人的には、そこまでするマニアの存在に半信半疑でしたが、1990年代になると徐々に情報が増えてきました。今回紹介する記事はザ・カーネルに2013年10月30日に掲載されたもので、現在ネットで読めるミラード関係のまとまった記事としては最も詳しいと思います。

   



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