このブログでは、私の腰が重く、脳味噌も超低速回転であるせいで、タイムリーなことは全く取り上げてませんが、たまには本当に「最新」のものを、焼き立てほっかほかのうちに載せたいと思います。
ロジャー・マッギン・オン・ツアー「ワンマン・プレイだよ」
聞き手:ハロルド・レピドゥス
今朝(2015年6月10日)早く、私は電話でロジャー・マッギンにインタビューを行なった。バーズの創設メンバーとしてロックンロール・ホール・オブ・フェイム殿堂入りを果たしているミュージシャン/ソングライターであるロジャーは、木曜日に開催されるハノーヴァー・シアター公演のためにマサチューセッツ州ウースターに向かう直前に、ニューヨーク州ポウキープシーのホテルでインタビューに応じてくれたのだ。25分間のインタビューでは、1972年以前の放送用レコーディングに関する音源使用料をめぐって、SiriusXMやSpotify等の大企業と争っている裁判のために最近ワシントンDCに行ったことから、バーズの元メンバーであるデヴィッド・クロスビーとのツイート合戦、1970年代前半にボブ・ディランとレコーディングしたことまで、多岐に渡ることを語ってくれた。
●「ロジャー・マッギンとの夕べ」と題した今回のツアーでは、ファンとしてどんなことを期待していいのでしょうか?
ワンマン・プレイだよ。自分のキャリアの歴史を披露する予定で、おしゃべりをしたり、歌ったりする。バーズのヒット曲も演奏するし、《Back From Rio》の曲も歌う。ソロ期の曲も歌うし、《The Folk Den Project》の曲も歌う。曲と曲の間にはトークも行なって、全体をひとつに結び付け、ひとつの大きな物語にしてあるんだ。
●あなたはこれまでずっと、片足を伝統音楽の中に突っ込み、もう片方の足を現代の世界に突っ込んできました。早いうちからモーグ・シンセシザーや宇宙旅行に興味を持っていて、現在ではブログやツイッターによく投稿してますね。あなたはエルヴィス・プレスリーの〈Heartbreak Hotel〉に触発されて、ミュージシャンになろうと決意したのだとか。
そう、〈Heartbreak Hotel〉だ。当時は最先端技術だったトランジスタ・ラジオでこの曲を聞いたんだ。だから、テクノロジーは私の音楽の嗜好に常にひとつの役割を演じている。
●音楽のR&B側ではなくてフォーク側に進んだのはなぜでしょう?
シカゴの北側で子供時代を送り、シカゴのオールド・タウン・スクール・オブ・フォーク・ミュージックに通って、そういう音楽にさらされたからさ。この学校ではそういう音楽が教えられていた。そういう種類の音楽にさらされていたんだよ。
●バーズ時代から現在まで、あなたは全キャリアを通じて、たくさんの実験を行ない、たくさんの予想不可能な道をたどってきました。これは安全な判断ではなかったでしょう。収入を生み出す最良の方法ではなかったはずです。
金儲けという観点でキャリアについて考えたことはないよ。芸術優先。音楽が大好きっていう気持ちが優先だったね。
(続く)
Copyrighted article "Roger McGuinn on tour - 'It's kind of a one-man play'" by Harold Lepidus
http://exm.nr/1FKeI0u
Reprinted by permission
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