2018年06月04日

Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections

 7月に発売される来日記念盤《ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス》には「Rare Performances From The Copyright Collections」というサブタイトルが付いていますが、「The Copyright Collections」とは2012年〜2016年の年末に1年分ずつリリースされた著作権延長用音源のことです。録音されたものの、50年間リリースされずに放置されている音源は誰でもリリースが可能になってしまうので、ぎりぎり間に合う時に形だけでもリリースしておいて、それを回避しようということで、駆け込み寺みたいなやり方で急遽リリースされました。
 最初にリリースされた1962年分はCDRでわずか100セットほどしかリリースされず、1963年分はLPでわずか100セット、1964年分はLPで1,000セットがリリースされたそうです。1965年分は《The Cutting Edge 1965-1966》の18枚組コレクターズ・エディション購入者にネットでダウンロードというかたちでmp3音源を無料プレゼント、1966年分は《The 1966 Live Recordings》として一般発売されました。今回はその中から面白いライヴ音源をセレクトしてCD2枚に収録したものが出るようです。ナイスな企画です。海外のボブ・コレクターの間でも話題沸騰中。

 


 1962年の音源がリリースされた際には、ここではこんな記事を掲載しました:

【ISIS Selection 11】パブリック・ドメインと50周年記念コレクション
http://heartofmine.seesaa.net/article/324009111.html


ラベル:コピーライト
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2018年05月18日

1966年5月17日マンチェスター公演チケット

 5/17にネット上で新たに出回ったチケットの画像です。

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 このコンサートの詳しいことはこちらの電子書籍でどうぞ。kindle unlimitedに参加しているので、会員の方は無料です。

 
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2018年04月16日

ガッタ・サーヴ・サムバディ 私はディランにバナナ・プディングをサーヴ

 1978〜90年に、ミズーリ州カンザス・シティーで「バックステージ・カフェ」というコンサート会場に食事をケータリングする会社を経営していた人物が、『Rock & Roll Stories』というウェウページで写真や思い出話を公開しています。ボブの話もありました。ゴスペル・ツアー中の1980年1月27、28、29日に行なわれたアップタウン・シアター公演での出来事のようです。

Rock & Roll Stories
http://www.rockandrollstories.info/index.htm


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(Uptown Photo by Mike Webber)


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ガッタ・サーヴ・サムバディ
私はディランにバナナ・プディングをサーブ


文:ペニー・ラッシュ



 アップタウン・シアターの小さなキッチンの壁は、ペンキを塗り直したばかりでした。そこにボブ・ディランにサインしてもらえないかとツアー・マネージャーにお願いしたところ、「あ〜、出来るかどうか、オレにはわからないなあ」という回答でした。まるで、ボブがわざわざそんなことするわけないだろとでも言いたげに、ツアマネ氏は言います。「ボブは昨晩もここにいたでしょうに。まあ、考えておきましょう。ところで、これは誰のサイン?」
 「ティモシー・リアリーです」と私は答えました。リアリーは講演ツアーをやっていて、数日前にアップタウンに姿を見せて、何も書いてない壁にでっかくサインを書いてくれたのです。

「我々は重力などものともしない。素敵なトリップをありがとう。愛を込めて、ティモシー・リアリー」

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 私の姪のケリーとポーラがVIPルームにディナーを運んで行きました。一方、私はずっと小さなキッチンの中にいて、おいしいバナナ・プディングを冷蔵庫の中から出して、クルーの甘党メンバー用に盛りつけていました。バニラ・プディングと厚くスライスしたバナナ、バニラ・ウェハースの層の上に、山のようにホイップクリームをトッピングしたものが載った大きな平鍋を冷蔵庫の中に戻した後、振りかえると、あの伝説のミュージシャン、ボブ・ディランその人が、自分の皿を持ってドア口のところに立っているじゃありませんか。
 ほっそりとした体型で、もじゃもじゃ頭の下から黒い目がのぞき、かすかに微笑んでいました。私は呆気にとられました。ボブは殆ど聞き取れない小さな声で私に言いました。「ここに来ればバナナ・プディングがあるって聞いたんだけど、少しもらえるかな?」
 私は驚きながらも、この機会を逃すものかと思い、こう返事をしました。「もちろん。でも、ここで待ってる間に、壁にサインしてもらないかしら?」
  ボブはいぶかしげな表情をして私を見ています。私は、中に入って、大きなドアを閉めれば、壁全体が見えますよ、と言いました。小さなキッチンの中には私とボブしかいません。ボブは私ひとりを相手にしています。
 ボブは小さく見えました。あれだけの活躍と比べてしまうと小さな小柄です。ボブは壁を見上げると、バンドのメンバーはサイン済みなのかと訊きました。私はフレッド・タケット、ジム・ケルトナー、スプーナー・オールダム、ティム・ドラモンド、ふたりの女性シンガーのものを示しました。ボブは気に入った様子です。

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(スプーナー・オールダム、キース・ルック、ロジャー・ジョーンズ、私、カンザスシティー・ケリー、フレッド・タケッド、ビューティフル・ポーラ)


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(スプーナー、ヴィッキー、フレッド、ポーラ、私の娘のアンバー)


 そして、大きく書き殴ってあるサインを見て、言いました。「これは誰の?」
 私がティモシー・リアリーのものだと言うと、さらに「本当? ここに来たの? 今は何をやってるのかなあ?」と訊くので、私は答えました。
 「講演活動ですよ」 ボブはとても驚き、俄然、興味がわいてきた様子で、壁のサインを読み、どういう意味なのか質問してきました。リアリーが講演中にステージの端から落ちてしまったことを教えてあげると、ボブは咳込むように笑いました。私が大きなマジックマーカーを手に取ると、ボブは私の手からそれを受け取りました。
 ボブはリアリーのサインの左のところに来ると、壁を抱きしめるかのように、床に両足をやや広げて置き、しっかりと立ちました。そして、大きなモーションで、大胆なストロークで、大文字でこう書きました。

「神が皆さんを力強く祝福してくれますように。愛を込めて。ボブ・ディラン」

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 ボブは振り返って言いました。「ねえ、これでバナナ・プディングもらえる?」

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(ジム・ケルトナー、ケリー、ポーラ、フレッド、アンバー)


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(ジム・ケルトナー、バーテンダー、フレッド)



The original article "You Gotta Serve Somebody…Bob Dylan" by Penny Rush
http://www.rockandrollstories.info/dylan.htm
Reprinted by permission


    
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